三々のカカリ方


三々に構えられた時に「どう打つべきか」悩む方も少なくないはず。
どういった構想を描けば、互角に近い形勢になるか、見ていきましょう。

今回のポイント
・実利特化型には、実利で対抗
・発展性を制限するのがわかりやすい

三々を苦手とする理由の一つは「どういった定石や形があるか」を知らないことです。
この形に限らず、打たれたら困る手段を未然に防げるのも布石研究の醍醐味です。
本記事の具体例を通して、三々に対抗するヒントを掴んでください。

 テーマ「攻略のヒント」


白2、4と三々に構えられた時、何をすべきか難しく感じるはずです。
三々は実利特化の構えであり、序盤から確定地を多く与える可能性もあります。
そんな不安を解消するため、今回は「スピード重視」の対抗策を紹介していきます。

 参考図1「実利を制限」


黒1の大ゲイマカカリをオススメします。
白2には黒3、5と形を決めてから、黒7と圧力をかけるのがポイント。
白Aと受けるなら、黒Bと構えて、左辺の発展性を制限できるので黒悪くないです。


白8と反撃されても、黒9以下と眼を奪いながら脱出できるのが自慢です。
黒Aの封鎖が厳しいため、白は包囲網を破らざるを得ませんが――、


白16には、黒17以下と石の調子で左辺を補強します。
黒A、白B、黒Cと迫る手段を狙いつつ、黒Dと守る好点を見れるので黒十分な展開。
三々の構えに対し「模様ではなく実利で対抗する」のがわかりやすい打ち方です。

 参考図2「軽快に走る」


白2から6と受けるなら、黒7と丁寧に守ります。
白8には黒9から13と捨て、黒15の好点に先着できれば黒打ちやすい碁形。
Aなど追及する手段やBの好点など、黒の楽しみが多いからです。

 参考図3「基本の方針」


白2と受け方を変えても、黒3と左辺を割る方針は変わりません。
仮に白4、6と分断するなら、黒7と下辺の守りを優先して、黒が足早な展開です。
黒Aの狙いが残るので、左辺の黒を心配する必要はありません。

 参考図4「厳しい反撃」


前図の進行を避けるため、白2から4の反発をどうか。
しかし、大ゲイマの構えは薄い形であり、黒5から7が痛烈な一撃になります。


白8には黒9以下と真正面から受けて、黒有利な戦いになります。
続いて、白Aは黒B以下の対応できるので、白うまくいきません。


白22には、黒23と受けてワリ込みの狙いを消します。
白24と迫られても、黒25が利きなので、下辺の黒への厳しい手段はありません。
黒29まで、左辺と下辺の両方を打ちながら、下辺の白を狙える態勢となり黒十分です。

 参考図5「十分な布陣」


白2と堅く受けるなら、黒3から7と下辺に広い布陣を敷いて黒悪くありません。
左下の実利は大したことないので、これは白若干不満と見るべきでしょう。

 まとめ


黒1のカカリはA~Cの受けに対し、互角以上のワカレになるのでオススメです。
他にも三々への手段はありますが、打たれて悩んでいる方はこれを試してください。
三々のような実利特化の戦術には、実利で対抗するのがわかりやすい戦術です。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする