外切りの咎め方


三々定石で外切りの変化が姿を消した原因を紹介していきます。
いろいろな発想があり、見ているだけで考え方の幅が広がるはずです。

今回のポイント
・強攻と柔軟の使い分け
・強く受け切る長所
・簡明策の短所の把握

以前に紹介した手法に加え、今回紹介する戦術を習得すれば「外切り」は怖くなるなるはず。
いざ、打たれた時に困らないよう、準備するのが大切です。

数年前から、三々定石の変化の一つである「外切り」が滅多に打たれなくなりました。理由は比較的わかりやすい手段で対策できる上、様々な局面でその対策が適応できるからです。
 テーマ図「外切り消滅」


黒1から5の難解な三々定石から派生される形を見ていきます。
白6以下と強引に進出を止めた後、黒11と外側を切る変化が姿を消しています。
「なぜ、流行した手法が消えたのか」それはあまりにも有力な対策案が生まれたからです。

 推奨図「力強く応戦」


白1は必須の受けです。
黒2、4と補強した時、白5と強気に受けるのがオススメの打ち方です。


黒6には白7と受けるところ。
黒8に白9から15と左辺を補強すれば、中央の黒石が浮くので白悪くない戦いです。


黒16から22と守る相場ですが、白は左辺と下辺の両方を固めたので十分な展開です。
白は実利を稼ぎながら、中央の薄みを狙える構図に導けています。

 参考図1「読み切り」


黒2を利かそうとした時、白3と反発します。
黒Aのシボリが気になりますが――、


黒4から10と封鎖されても、白10から19と攻め合いに持ち込みます。
単純にダメを詰め合うなら、白一手勝ちです。


黒20、22と手数を縮めるなら、素直に白23と制します。
黒24と取られますが、白25と左上を補強すれば、白の実利が活きる展開。
例えば、黒26にはAを横目に、白35が活きる進行へ誘導して白打ちやすいです。

 参考図2「足早に展開」


黒1ならシチョウの問題は起こりません。
ただ、白2と先手で左上を守られるため、白4と先行されて黒が出遅れています。

 参考図3「柔軟に対応」


黒3と石塔シボリにする進行も考えられます。
この進行も、白4と素直に取って白良しです。


黒5以下で筋にハマったように見えます。
ここで、白は柔軟にかわす手段があります。


白10と軽くかわすのが機敏です。
黒11で種石を抜かれても、白12と左辺を固めれば白十分でしょう。
黒13に白14と堅く受けながら、白Aと左下の黒を攻める狙いを見れるのが自慢です。

 参考図4「簡明策だが」


別案として、白1が有名な簡明策です。
黒2に白3と厚くできる長所があります。
ただ、Aを横目に黒4などが利きとなり、左辺を割られる短所が残ります。
どの定石にも言えますが、局面毎に使い分ける必要があります。

 まとめ


白2から6と外切りを正面から戦うのが、有力な戦術です。
配石次第では、白2でAも有力になるので、選択肢の一つとしてほしいところ。
この二つの手段を知っていれば、多くの局面で悪くなることはなくなるはずです。

数年前から、三々定石の変化の一つである「外切り」が滅多に打たれなくなりました。理由は比較的わかりやすい手段で対策できる上、様々な局面でその対策が適応できるからです。
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