第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦―決勝戦

朴廷桓、3連覇達成!

1月22日に中国で「第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦」の決勝戦が行われた。
韓国の朴廷桓九段が中国の柯潔九段に勝利し、本棋戦3連覇を果たした。(こちらを参照)
優勝は80万元(約1275万円)、準優勝は40万元(約637万円)、3位は20万元(約318万円)だ。

1回戦(1/20) 2回戦(1/21) 決勝戦(1/22)
朴廷桓九段(韓) 朴廷桓九段 朴廷桓九段
柯潔九段(中)
芝野虎丸九段(日) 柯潔九段
1回戦敗者枠:柯潔九段(中)

朴廷桓九段は去年の春蘭杯優勝、今年のLG杯決勝進出するなど世界屈指の打ち手である。
正確な読みに冷静沈着な判断、そしてAI手法を取り入れて今もなお進化し続けている。
毎年のように世界戦優勝を飾ってきた朴廷桓九段、今年の活躍に目が離せない。

 局面図1「飛躍した打ち方」


黒番は朴廷桓九段、白番は柯潔九段です。
黒1のノゾキで守った時に、Aとツガずに白2と工夫した受けを見せます。
当然、黒3の三々入りを狙われますが、ここで柯潔九段は意外な石運びを見せます。


白4のサガリが気づきにくい打ち方です。
黒5と白陣を破られても、隅を固めながら上辺の連絡を残せるので白悪くないと見ています。
黒Aは白B以下で白の実利が活きるため、実戦は黒9と上辺に圧力をかけていきます。

 局面図2「積極的なシノギ」


白1のツケで相手の出方を見たのが面白い。
上辺の白はAの連絡やBと脱出する狙いがあり、見た目以上にしぶとい格好です。
そうした背景があり、黒は上辺の攻め一辺倒の作戦を取ることができません。(参考図参照)


実戦は黒2、4と先手で打ち切り、黒8と局面を広く動かす展開を目指します。
白は上辺の安定を図れたので、黒の意図を崩すことに成功したと言えるでしょう。


白9から17と簡明に収束した後、白19と下辺に先着すれば白悪くない展開です。
中央からの圧力に対し、積極的な作戦で局面を切り開く柯潔九段の鋭さが光ります。


【参考図:強襲は実らず】
黒1と上辺の連絡を断つなら、白2から8と右上隅を大きく削っていきます。
黒11には白12のコスミツケで捕まらない格好となります。


黒13、15と封鎖を試みても、白16から24と石の調子で包囲網を破られます。
黒も外回りが脆いため、実戦のように穏やかなワカレを選ぶのは仕方ないようです。

 局面図3「一瞬の隙」


白2と利かしにきた瞬間、黒3と白三子にプレッシャーをかけるのが好手。
AとBを狙われており、一気に力関係が黒有利に傾きました。


白4、6と傷を守りますが、黒7以下と包囲されて白苦しい戦いです。
一瞬の隙を咎める鋭さ、劣勢でも粘り強く打つ忍耐力で朴廷桓九段が勝利を呼び込みました。
結果、黒中押し勝ち。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする