第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦―2回戦

虎丸、2回戦突破ならず

1月21日に中国で「第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦」の2回戦が行われた。
日本の芝野虎丸九段は一進一退の攻防を繰り広げるも、中国の柯潔九段に届かなかった。
明日の決勝戦は、3大会連続で韓国の朴廷桓九段と中国の柯潔九段の組合せとなった。

1回戦(1/20) 2回戦(1/21) 決勝戦(1/22)
朴廷桓九段(韓) 朴廷桓九段
柯潔九段(中)
芝野虎丸九段(日) 柯潔九段
1回戦敗者枠:柯潔九段(中)

数年間、柯潔九段は中国の第一人者として君臨し続けている。
ただ、去年1月の百霊杯獲得を最後に世界戦で大きな活躍を見せてられずにいる。
この棋戦をものにして、世界戦での躍進に弾みをつけたいところだろう。
明日の決勝戦でリベンジ達成なるか、注目していきたい。

 局面図1「互いの思惑」


黒番は芝野虎丸九段、白番は柯潔九段です。
黒1の流行手法に対し、白2と穏やかに受けるのは珍しい打ち方です。
黒に左辺を悠々と割られて、白悪いように見えますが――、


白10、12を利かして左辺の価値を下げた後、白14以下と決めるのが狙いでした。
シチョウ関係は白良しなので、黒Aは白B以下と押さえ込まれて黒不満です。


黒17、19と受ける相場ですが、この進行を想定して△を利かした柯潔九段の構想が光ります。
ただ、芝野九段も黒21と厚みの働きを削いでおり、互いに思惑を崩す進行となりました。
盤上に現れない水面下の戦いを経て、序盤は絶妙なバランスを保っています。

 局面図2「機敏な立ち回り」


白1から7とAの切りを見ながら、外周を厚くする構想を描きます。
この瞬間、黒8のツケで白の狙いを防ぐと同時に、地を大きく稼ぐのが機敏でした。
続いて、白Bと大人しく受けるのは、黒Cで右上が味の良い土地になって白不満です。


実戦は白9と実利重視の打ち方に切り替えます。
白15、17と整形を目指すも、黒18が右上の白を狙う好手になりました。
白Aと分断するのは黒Bに石がきて、左上の白陣が薄くなるため中々実行できません。
右上の折衝を境に形勢が急接近するも、芝野九段はチャンス掴めず敗退となりました。
結果、白中押し勝ち。

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