第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦―1回戦

朴廷桓、薄氷の勝利

1月20日に中国で「第8回CCTV賀歳杯日中韓新春争覇戦」が開幕した。(こちらを参照)
この棋戦は日中韓のトップ棋士が選出され、変則トーナメントで優勝を競われる。
初戦は韓国の朴廷桓九段が中国の柯潔九段に半目勝ちをし、3連覇へ大きく前進した。
明日の第2戦は、日本の芝野虎丸九段と柯潔九段が激突する。

1回戦(1/20) 2回戦(1/21) 決勝戦(1/22)
朴廷桓九段(韓) 朴廷桓九段
柯潔九段(中)
芝野虎丸九段(日)
1回戦敗者枠:柯潔九段(中)

このトーナメントは1回戦を打てない棋士が不利になるので、組合せの抽選結果が重要だ。
芝野九段がその枠を引いたが、一昨年の日中竜星戦を柯潔九段を破っており相性は悪くない。
明日の2回戦で、中国第一人者の柯潔九段にどんな戦いを見せるのか、注目していきたい。
なお、持ち時間は1手30秒+1分の考慮時間10回、中国ルール(コミ7目半)で行われる。

 局面図1「珍しい手法」


黒番は柯潔九段、白番は朴廷桓九段です。
白2のツケに受けず、黒3と左辺の守りを優先したのが珍しい打ち方。
左上も中途半端な状態で止まっており、相手の出方を見て局面を動かしたい意図があります。


白4と連打を許しますが、黒5から9と切断して黒が戦えると見ているようです。
次に黒Aと白Bを交換されると、白の形が崩れるので守る必要があります。


白10から14と外周の傷を守りながら、下方の黒二子を分断していきます。
黒15には強く反発せず、白16以下と味良く飲み込むのが手厚い収束です。
黒からの寄り付きを消すと同時に、白Aと分断する手を見て白悪くない流れです。

 局面図2「コウ争いの落とし穴」


コウ材が豊富な白は、白1から左下の黒を取りにいくコウ争いを仕掛けます。
一気に勝負が決まるかと思われたが、この先で意外な展開へもつれ込みます。


Aなどのコウ材がある中、白9をコウ材に選んだのは意外な選択でした。
白11まで、白は左下の損失があるので、黒二子を取っても大きな戦果と言えないからです。
秒読みの中で形勢判断と読みを行う過程で、何か錯覚や誤算があったのかもしれません。

 局面図3「互いに錯覚」


白1のツケは黒3のサガリで持ち込みとなっており、敗着に成り兼ねない一手だった。
しかし、柯潔九段も錯覚があったのか、黒2とツナいだため白が得する結果となった。
最終的に半目勝負となっており、この局面で勝者が入れ替わっていたかもしれない。
結果、白半目勝ち。

「編集後記」
ヨセの手順が合っているか、かなり怪しいような気がします。
もちろん、秒読みの中で正確に打ち続けるのは至難の業ではあるのですが……。

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