第1期野狐人気争覇戦決勝三番勝負―第1局

日本の井山、先勝飾る!

1月13日に野狐囲碁で「第1期野狐人気争覇戦決勝三番勝負」の第1局が行われた。
この棋戦は6~7月、8~9月までの人気ランキング上位32名が参戦できるネット棋戦。
日本の井山裕太九段は唐韦星九段や陳耀烨九段など、世界トップ棋士を破り勝ち上がった。
第1局は井山九段が中国の童夢成八段に半目差で勝利し、優勝へ大きく前進した。
優勝賞金は50万元(約795万円)、準優勝は15万元(約238万円)だ。(詳細はこちら)
こちらで井山九段が中国で記事になっています!

 局面図1「サバキの手筋」


黒番は童夢成八段、白番は井山裕太九段です。
黒1は左辺を割りながら、Aの切りを見る狙いがあります。
そこで、白2から4と左上隅に働きかけ、整形を目指すのが最近よく用いられる手法。


黒5、7と厳しく追及していきます。
白Aのシチョウが成立しないので、白苦しい戦いに見えますが――、


白8、10とそれぞれで治まる進行になれば、白悪くない戦いになります。
黒13と隅への利きを消して、左辺へ追及を試みても、白14以下で軽快に整形できます。
白は左上の攻防を起点に、黒の狙いを石の調子で消せたのが自慢です。

 局面図2「冷静な収束」


黒1と右下の白に圧力をかけながら、右辺の黒陣を広げる構想を描きます。
模様の消しが急がれそうですが、井山九段は正確な形勢判断で確かな収束を見せます。


白2から12と下辺を囲いにいく進行を選択。
黒13と右辺に先着されても、白悪くないと決断できる井山九段の凄みが表れています。
実戦心理として、相手の意図する展開に持っていくのは相当な勇気が求められるからです。


白14、16と右辺を消しながら、下辺の拡大を狙っていきます。
黒17から21と削るなら、白24でAとBを見合いにして踏み込むのが好手になります。
いつの間にか、右辺の黒模様が痩せ細っており、白打ちやすい局面となりました。
その後も難解なヨセを正確に打ち切り、井山九段が薄氷の半目勝ちを収めました。
結果、白半目勝ち。

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