第34期同里杯天元戦挑戦者決定戦―準決勝

杨鼎新、李轩豪が決勝進出

1月12日に中国棋院で「第34期同里杯天元戦挑戦者決定戦」の準決勝が行われた。
杨鼎新九段が范廷钰九段を、李轩豪七段が童梦成八段を破り、決勝進出を果たした。
なお、決勝戦は1月14日の12時半頃より同所で行われる予定だ。(こちらを参照)

杨鼎新九段は2019年のLG杯で世界戦初優勝し、中国ランキング3位に浮上した。
ここ数年、柯潔九段が中国を牽引していたが、それに代わる逸材として期待されている。
一方、李轩豪七段は世界戦本戦常連であるものの、国内問わず大きな結果を残せていない。
両者ともに、このチャンスをものにし、幸先の良い今年のスタートを切りたいところだ。

 局面図1「手厚い守り」


黒番が杨鼎新九段、白番が范廷钰九段です。
白1と右上の壁に迫った時、黒2から4と素直に守る実戦例が増えています。
後に黒A以下と右上隅へ寄り付く狙いがあり、黒2と受ける価値が見直されているようです。
結果、黒1目半勝ち。

三々定石で素直にノビで受けるのは「足が遅い」と感じる方が多いはず。しかし、実際は隅への後続手段があり、そこまで遅れている訳ではありません。今回は簡明かつ実戦的な運用方法をまとめました。
 局面図2「軽快な転身」


黒番は李轩豪七段、白番は童梦成八段です。
白1から5と厳しく追及するのに対し、黒6から8と様子見できるのがこの戦型の長所。
例えば、白Aと受けるなら黒B以下のコウを頼りに、右上のサバキを目指せます。


実戦は白9と黒三子の飲み込みを優先する進行を選択。
黒10から14と先手でサバいて、黒16に先着すれば右上の損失を取り戻すことは可能です。
三々定石後の攻防でよく表れる石運びなので、覚えておきたいサバキの手法です。
結果、黒1目半勝ち。

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