二間バサミの攻防(1)

 テーマ図「ハサミの工夫」


黒1のハサミが最近表れ始めた戦型になっています。
以前はAと高くするのが主流でしたが、深く研究され尽くされて実戦例が減ってきました。
今回から白2に黒3、5と出切りで戦う形を数回に分けて検証していきます。

 参考図1「強襲への反撃」


白1のノビがこの戦型でよく打たれる受け方です。
それに対し、黒2から4を先手で決めた後、黒8と強引に取りにきた場合を見ていきます。
部分的に白二子が飲み込まれて、黒成功したように見えますが――、


白9から15と右下を捨石に外周を厚くして、白17と下辺に白陣を築くのが明るい発想。
右下はコウの手残りな上、AやBの利きにより白陣は見た目以上に深いのが白の自慢です。
こうした捨石のかわし方があるため、黒も容易ではありません。

 参考図2「手残りの確認」


黒が右下を手抜きした場合、タイミングを見て白4と動く手段が残ります。
次に白Aと生きられる訳にいかないので――、


黒5、7と取りにいくところですが、白8以下でコウに持ち込むことに成功します。
こうした手段が残っているので、黒は単に石を取りにいく手段ではうまくいきません。

 まとめ


以上より、強引にいくのはうまくいかないため、黒2と対応するところです。
現在ではこの戦型を基軸とし、実戦でいろいろな形が表れるようになりました。
次回はこの形で互いにどういったワカレになるか、見ていきます。

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