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【2020三星火災杯世界囲碁マスターズ・準決勝】中韓決戦へ

韓国最後の砦である申眞諝九段が決勝進出を果たした

10月31日にネット対局で「2020三星火災杯世界囲碁マスターズ」準決勝が行われました。
中国の柯潔九段と韓国の申眞諝九段が決勝へ勝ち進み、中韓決戦になりました。
決勝三番勝負は11月2日~4日にネット対局で行われる予定です。
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【10月31日(土):準決勝の結果】
申眞諝九段(韓)―謝爾豪九段(中)
柯潔九段(中)―楊鼎新九段(中)

【11月2~4日:決勝三番勝負】
柯潔九段(中)―申眞諝九段(韓)

 

本棋戦に4回出場し3回優勝した実績がある柯潔九段

決勝戦は各国のランキング1位の頂上決戦となりました。
柯潔九段は安定的に世界戦で活躍し、申九段は今年のLG杯優勝を皮切りに大活躍中。
好調同士の両者がどんな碁を打つのか、注目していきます。

 

 

ハイライト1「厳しい攻勢に苦しむ柯潔九段」

黒番は楊鼎新九段、白番は柯潔九段。
黒1以下と根拠を奪いながら、隅を守るのが鋭い攻め。
周囲の黒が強く、白は無傷で生きるのが難しい局面です。

白6以下と、部分的な生きを確保するのが精一杯。
ただ、黒AやBが利く厚い形となったため、黒17の追求が厳しくなりました。
しかし、柯潔九段が全ての白を最小限の損失でシノぎ切り、難局を乗り越えました。

 

参考図1 「シンプルに負けコース」

白1と遮るのは、黒2が厳しい追求です。
仮に、白3以下と連絡しても、二眼を確保できません。
黒AやBの利きがあり、外側へ活路を見い出せないのが白の泣き所。

 

参考図2 「上辺の死活確認」

黒2、4と連絡するのは、白5で生きられます。
ただ、白5で生きられない状況になる手が、全て利きます。
実戦で白が苦戦した理由は、上辺の白が荷物になったことでした。

 

参考図3 「手堅いサバキ」

黒1に白2と受けるのが相場でした。
黒3以下の追求には、白8でAとBを見合いにしてサバキます。
黒に上辺の白を飲まれますが、実戦進行が辛く仕方ない代償のようです。

 

ハイライト2「学びの多い、サバキの手法」

黒は謝爾豪九段、白は申眞諝九段。
黒1の打ち込みに、白2以下とかわすのが柔軟です。
右辺を突破されても、隅に転身すれば白悪くないと見ています。

黒7に白8以下と強引に封鎖するのが、斬新な打ち方。
黒Aで両アタリになるため、気づきづらい発想です。

当然、黒13と包囲網を破られます。
その代償に、白14以下と厚みを築けるので、全局的に白悪くないワカレ。
左辺と下辺の広い場で、白が主導権を握れるのが大きな長所です。

 

参考図4 「隅の手残りがポイント」

黒1と受けるのは、白2以下と隅で手を作ります。
黒Aには、白B以下とコウのフリカワリを目指して白満足な進行。
白はコウに負けても、右辺を割れているので損失が少ないです。

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