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【2020中国乙級リーグ・第8戦】日本10位

最終戦の北京棋院と浙江体彩が、甲級リーグ昇格を果たした

11月22日にネット対局で「2020中国乙級リーグ」の第8戦が行われました。
日中友好チームは余正麒八段のみの勝利で終わり、チームは敗北となりました。
なお、チームの順位は10位という結果になりました。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【11月22日(日):8回戦の結果】
「日中友好」1―3「中国平煤神马集团」
朴常镇四段―井山裕太九段
余正麒八段―陳玉侬五段
舒一笑六段―六浦雄太七段
趙中暄四段―福岡航太朗初段

 

1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦
井山裕太九段
余正麒八段
六浦雄太七段
福岡航太朗初段

 

中国乙級リーグの全チーム成績。日中友好チームは10位

高いレベルの連戦が特徴である中国リーグは、実力と体力が求められます。
昇格ラインが10点であり、残り2点をどう獲得するか、次回の課題になりそうです。
世界戦の連戦対策も含めて、今回の経験を活かしてほしいところ。

 

 

ハイライト1「新手法の挑戦」

黒番は朴常镇四段、白番は井山裕太九段。
白2、4と、上辺の黒を捨てづらくした後、白6のツギが珍しい手法。
上辺の競り合いは、白戦えると見ているようです。

黒7に、白8以下と上辺を固めていきます。
黒13で右下の白が苦しく見えますが――、

白16以下と手順を尽くして、生きを図ります。
ただし、外側が黒厚くなるので、白が得しているか怪しいところ。

 

参考図1 「現代定石の打ち方」

黒1と出られた瞬間、白2以下と形を決めるのが現代の定石。
黒Aは白Bと右上の白4子を捨て石に、外側を厚くする要領です。

 

ハイライト2「明るい発想で全局掌握」

黒番は余正麒八段、白番は陳玉侬五段。
黒1の打ち込みは、AとBを見合いする意図です。
下辺の黒に余裕があり、白は厳しく追求しづらいのが泣き所。

実戦は、白2と分断する進行を選択。
黒3以下と隅を荒らせた戦果が大きく、黒悪くない展開です。
白12で下辺の黒が危なく見えますが――、

構わず、黒13と左下を徹底的に荒らすのが明るい発想。
白14で下辺の黒を攻められても、黒15と大場へ走れば黒十分です。
黒Aと荒らす手段などを考慮した「捨てる発想」が生んだうまい石運びでした。

 

参考図2 「白の意図する進行」

黒1と守るのは無難な進行。
しかし、白2以下と左下を固められながら、上辺を広げられて黒不満です。
本局は「弱い石を助けることが、必ずしも最善ではない」良い例でした。

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