
中国棋士同士の対決は、現地で対面対局が行われている
11月20日にネット対局で「2020中国乙級リーグ」の第6戦が行われました。
日中友好チームは井山裕太九段、余正麒八段、六浦雄太七段が勝利を掴みます。
残り2戦で連勝すれば、甲級リーグ昇格の希望がつながります。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)
【11月20日(金):6回戦の結果】
「日中友好」3―1「云南云子」
井山裕太九段―焦士维五段
余正麒八段―寇政岩四段
六浦雄太七段―胡晓三段
王禹程初段―福岡航太朗初段

中国女子甲級リーグのネット対局。こうした光景が今後増えるかもしれない
コロナ禍で囲碁界は「ネット対局の実施」が新設されています。
AI対策でカメラ監視などの処置は必要であるものの、移動などのストレスが消えます。
トラブルを解決しながら、今後も国別のネット対局を進める方策が試行されそうです。
ハイライト1「大石仕留める快勝局」
黒番は井山裕太九段、白番は焦士维五段。
白1に、黒2以下が大石を仕留める決め手になりました。
白Aは黒Bで連絡できないため、白は脱出できません。
参考図1 「白の活路はない」
白1と抵抗されても、黒2以下で眼を奪いながら封鎖できます。
中盤で井山九段の持ち味である腕力が光りました。
ハイライト2「追求をかわす整形術」
黒番は寇政岩四段、白番は余正麒八段。
黒1の切りに、白2以下とかわすのがうまい石運び。
白2子を捨て石に、上辺を生きを確かめて白十分な戦果です。
参考図2 「反発できない理由」
黒1と反発したいですが、白2以下で取られてしまいます。
続いて、黒Aは白Bでオイオトシになります。