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【2020中国乙級リーグ・第2戦】日本、引き分け

11月16日にネット対局で「2020中国乙級リーグ」の2回戦が行われました。
日中友好チームは、井山裕太九段と余正麒八段が勝利し、チームは引分となりました。
引き続き、明日も第3戦が行われる予定です。(こちらを参照)
以下に戦績をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【11月15日(日):2回戦の結果】
「日中友好」2―2「台湾中環」
井山裕太九段―陳诗渊九段
余正麒八段―林立祥八段
林士勋七段―六浦雄太七段
陳祈睿六段―福岡航太朗初段

 

2局とも大石を仕留める快勝を果たした井山九段

井山九段は、2戦とも大石を仕留める豪腕ぶりを見せました。
内容も圧倒的しており、個人成績の全勝が期待できる戦いぶり。
ただ、長いリーグ戦なので、体力管理も大切でこれからが本当の勝負です。

 

 

ハイライト1「勝ち切る力強い収束」

黒番は陳诗渊九段、白番は井山裕太九段
白1、3と左辺のコウ争いの代償を回収し、白勝勢の形勢です。
黒4以下の粘りに対し、白9と手を戻したのが冷静な収束でした。

黒12の勝負手を放つも、白13以下が厳しく白勝ちは揺るぎません。
仮に上辺を生きられても、地合いは白良しなので、黒の投了はやむなし。

 

参考図1 「コウを取り返さない理由」

基本的に、白1とコウを抜き返すべきところ。
ただ、黒2が10目以上の一手である上、白からハッキリしたコウ材が少ない戦況。
この進行も白勝ちですが、実戦の方が地合い勝負でも余裕があり、リスクが少ないのです。

 

ハイライト2「ヨセで抜き去る、盤石な石運び」

黒番は余正麒八段、白番は林立祥八段。
白1、3に手抜きして、黒4と左下を連打したのが好判断。
僅かな黒優勢を、確実な勝利へ近づけていきます。

白5以下のヨセは、白の権利で仕方ないところ。
黒18まで、黒は左下と右下の大きなヨセに回れたので、収支は黒良しです。
「2つの好点で、1つの損失を取り戻す」発想は、終盤でよく使われます。

 

参考図2 「黒優勢は変わらず」

白1と受けられても、黒2以下と下辺を広げて黒勝勢です。
機敏なヨセで勝ち切った、余八段の堅実な収束が光りました。

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