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【2020世界囲碁AI大会・準決勝】Golaxy決勝へ

12月1日に中国で「福建海峡银行杯2020世界囲碁AI大会」準決勝五番勝負が行われました。
GolaxyとMyrtleGoが3連勝で圧倒的な強さを見せ、決勝七番勝負へ駒を進めました。
なお、決勝戦は12月2~4日にかけて行われる予定です。(こちらを参照)
以下に結果をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

【12月1日(火):準決勝三番勝負の結果】
Golaxy 3―0 LeelaZero
MyrtleGo(采薇囲棋)3―0 TianGo(天狗囲棋)

 

決勝の組合せは、優勝候補筆頭のGolaxyと予選1位のMyrtleGo。(予選結果はこちら
特に、MyrtleGoの情報は多く語られておらず、どんなAIであるか、興味が膨らみます。
両方とも、中盤で高い戦闘力を発揮する特徴を持つので、熾烈な戦いになりそうです。

 

 

ハイライト1 「単身突入のシノギ術」

黒番はLeelaZero、白番はGolaxy。
白1と右辺の模様を突入していきます。
黒2と封鎖されても、白3以下でAやBを見て楽にシノげます。

黒6と右上を守るなら、白7以下とスペースを確保します。
黒はAやBを防ぐ必要があり、収拾つかない戦型になりました。

黒10以下と右上の補強を優先します。
右辺の白が危なく見えるものの、白は連絡の手筋で難局を乗り越えます。

白19、21が連絡の手筋。
黒22には、白23以下とつながって右辺の黒陣を大きく破って白成功です。

 

参考図1 「シノギのスペース確保」

黒1と連絡を阻止されても、白2以下で懐を確保できます。
白Aが狙われており、黒は右辺の白に強く追求できません。

 

ハイライト2 「採用される現代手法」

黒番はMyrtleGo(采薇囲棋)、白番はTianGo(天狗囲棋)。
黒2、4と構えた瞬間、白5のツケで出方を見るのが現代手法。
人間界でもよく打たれる手法で、AIも高く評価する手法の1つです。

黒6には、白7以下と左辺の発展性を制限して白十分です。
AやBの利きがあり、黒は左上の白を強く追求できないのが泣き所。

 

参考図2 「柔軟にかわす石運び」

黒2以下と強襲されるのも考えられます。
左辺の白が飲み込まれるように見えますが――、

白9と中央を厚くするのが好判断。
黒10以下と抜かれても、△と▲の交換があるので左辺は固めても問題ないです。
白13と大場へ走りながら、右下一帯を白の勢力圏に変えて白有利な進行。

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