囲碁AI

【2020世界囲碁AI大会・決勝七番勝負②】Golaxy優勝

12月3日に中国で「福建海峡银行杯2020世界囲碁AI大会」決勝七番勝負が行われました。
GolaxyがMyrtleGoに4連勝で優勝し、5回目の世界戦優勝を決めました。(こちらを参照)
なお、優勝賞金は12万元(約190万円)、準優勝は7万元(約111万円)です。

 

決勝七番勝負第4局の終局図。白番のGolaxyが▲の全てを仕留めた

Golaxyは、他のAIと比べて緩める傾向が少ない印象を受けます。
目数と勝率を組合せた独自のアルゴリズムがあるようで、追随を許さない強さを誇ります。
月額などで使えるサービスもあるので、ぜひ活用してみてほしいです。

 

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ハイライト1 「厳しく迫る着想」

黒番はMyrtleGo(采薇囲棋)、白番はGolaxy。
白1と厳しく迫るのが、人間界でも表れ始めた手法です。
黒は右上を守る必要がありますが――、

黒2と受けても、白3以下が執拗に追求されます。
黒Aと守るのは白の意図する進行なので、避けたいところ。

黒7には、白10以下と右辺に模様を築いて、白悪くない展開です。
右上の攻防を起点に、白は無駄のない石運びで勢力圏を広げています。

 

参考図1 「後続手段が肝心」

白1と1路離すのが、従来の打ち方でした。
ただ、実戦と同じ進行を辿っても、白Aが厳しくないため、黒8と反撃されます。
黒に守りを強制させるには、強く迫る打ち方が求められます。

 

ハイライト2 「強打炸裂のツケ」

白1のツケが、気づけない強手でした。
右下の黒を連絡するのが、見た目以上に難しくなっています。

実戦は黒2、4と中央の補強を優先します。
ただ、白5と右下の黒を分断され、黒苦しい戦いに引き込まれます。
黒Aは白Bで飲み込まれてしまうので――、

黒6と逃げ出すしかありません。
ただ、白7以下と分断されて、黒劣勢は明らかになりました。
黒は本図をなぜ選ばなければならなかったか、次図より見ていきます。

 

参考図2 「戦線崩壊」

黒1、3と連絡を目指すのはやり過ぎです。
白4以下で、Aを横目に右下の黒が苦しい姿になります。

 

参考図3 「白地が大きすぎる」

黒2、4と中央を厚くするのは、白5と飲まれて白優勢です。
△により、黒模様拡大は望めないため、黒は損失を取り戻せません。

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