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【2020世界囲碁AI大会・決勝七番勝負①】Golaxy3連勝

12月2日に中国で「福建海峡银行杯2020世界囲碁AI大会」決勝七番勝負が行われました。
GolaxyがMyrtleGoに3連勝を決めて、優勝まで後1勝に迫りました。(こちらを参照)
優勝候補のGolaxyの実力は、未だ健在で進化し続けているようです。
以下に結果をまとめたので、参照ください。(左側が勝者)

 

順位戦はTianGoがLeelaZeroを破り、3位入賞を果たした

今回の大会に参加した多くのAIは「KataGo」をベースとして開発されました。
そんな中でも、LeelaZeroは予選では7位、本戦では4位という結果を残しています。
古豪のLeelaZeroは「今のAIがどれくらい進化したか」、この基準になっていきそうです。

 

 

ハイライト1 「気づきづらい強手」

黒番はGolaxy、白番はMyrtleGo(采薇囲棋)。
黒1、3と眼を奪った後、黒5が用意された強手でした。
AやBを見られて、白は容易でない戦いになっています。

実戦は白6の脱出を選択します。
ただ、黒7以下で右辺の白陣を大きく破り、黒優勢が明らかになりました。

 

参考図1 「競り合いに発展」

白2には、黒3と大きく攻めるのが狙いです。
黒の薄さが目立つものの、白も眼がないため追求しづらいところ。

白4から8と取られても、黒9以下で眼を奪えるので互角に近い戦いです。
本図の進行なら、白に活路があったかもしれません。

 

ハイライト2 「正確なコウの仕掛け」

黒番はMyrtleGo(采薇囲棋)、白番はGolaxy。
白1以下のコウを仕掛けたのが、適切なタイミングでした。
黒から下辺を破るコウ材が見えて、怖い進行に見えますが――、

黒6に、白7以下とコウを取り返します。
通常、黒10など下辺の白陣を破るコウ材が大きく、白が難しい展開に映ります。

白11がGolaxyの読み筋でした。
黒12と突破されても、白13以下と中央を補強しながら攻勢に転じて白十分です。
Aの攻めと、Bから左下を助け出す手段を見て、損失を取り戻せています。

 

参考図2 「巧みに脱出できる」

黒2と反発するのは、白3以下で脱出されます。
上辺の黒が弱くなるため、白有利な戦いです。

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