李世乭九段vs.AI・ハンドルの三番勝負第2局

AIの圧倒的実力を再確認

12月19日に韓国で「李世乭九段引退三番勝負」の第2局が行われた。(こちらを参照)
李世乭九段がAI・ハンドルに互先(コミ7目半)で挑んだが、見せ場を作れず敗北した。
「AIとの対決は序盤で互角に近い形勢を保つかが重要。本局は50手に満たず、勝率が10%未満に落ちてしまったのが残念でした」と現地大盤解説の趙寅善四段が振り返った。

対局終えた李九段は「勝率が高いとは思っていなかったが本当に悔しい。序盤のミスがあまりにも大きかった。期待して見守ってくださった方々に申し訳ない」と語った。
第3局は1日空けて、12月21日に2子局のコミ7目半で行われる予定だ。

 局面図1「AI特有の呼吸」


黒番は李世乭九段、白番はハンドルです。
白1と黒2を交換してから、白3とカカリに回るのは人間では考えられない手法。
続いて、黒Aと連打されても、白Bなど要所に先着すれば白悪くないと見ているようです。


実戦は黒3と無難に受けて、間合いを図っていきます。
白5から17と定石手順を辿った後、白19と手堅く構える打ち回しを見せます。
右上は白A以下の手段があり、左上さえ固めれば弱い石のない構えになると主張しています。
上辺を広く構えるよりも、石の強弱を強く意識した石運びであると読み取れます。

 局面図2「奇襲通じず」


黒3と下辺の白へ働きかけて戦線拡大を目指すも、白4から6と黒四子を取るのが冷静。
左上に味は残っているものの、AとBを見合いにされて攻め合いは白勝ちの格好です。
「下辺は捨てても構わない」と判断したAIらしい簡明な収束でした。


黒7と下辺を制されても、白8と手厚く取り切って白十分と見ています。
黒9の両カカリに白10以下と治まれば、左上の大きな戦果が光る進行と言えるでしょう。
十数手の攻防により、白の勝率が約90%まで上がり、内容的にも圧倒する結果となった。
結果、白中押し勝ち。

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