第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会―2日目

GOLAXY、圧倒的実力で優勝

12月15日にAWS Loft Tokyoで「第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会」の2日目が行われた。
本戦は予選1位~6位のAリーグ、7位~12位のBリーグの2つに分かれる順位戦である。
昨年に続いて、中国のGOLAXYが全勝優勝を果たし、後続を許さない実力を証明した。
以下に本戦の結果をまとめたので参照ください。(勝敗の隣の数字は予選順位に対応)

Aリーグ
予選順位 プログラム名 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 順位
GOLAXY(中) 〇6 〇5 〇4 〇3 〇2 1位
GLOBIS-AQZ ✖5 〇4 〇3 〇6 ✖1 2位
BaduGI(韓) 〇4 〇6 ✖2 ✖1 〇5 3位
夏風 ✖3 ×2 ✖1 ✖5 〇6 5位
Ray 〇2 ✖1 〇6 〇4 ✖3 4位
Maru ✖1 ✖3 ✖5 ✖2 ✖4 6位
Bリーグ
GoGenius(中) 〇12 〇11 ✖10 〇9 〇8 7位
nlp 〇11 〇10 〇9 ✖12 ✖7 10位
Akira ✖10 ✖12 ✖8 ✖7 〇11 11位
10 BSK 〇9 ✖8 〇7 〇11 ✖12 9位
11 迷ぃ子 ✖8 ✖7 ✖12 ✖10 ✖9 12位
12 瑞恩 ✖7 〇9 〇11 〇8 〇10 8位

上位リーグでGLOBIS-AQZがRayに敗れる大番狂わせはあったが、最終順位は順当となった。
年々、AIのレベルは向上しているものの、世界トップの壁を打ち破るのは難しいようだ。
ただ、この大会は強さを競う以外にも、情報交換や開発者独自の技術などを試す場でもある。
この機会を通して、AIの技術がさらに進めば新たな碁の可能性を発見できるかもしれない。

 局面図「強烈な反撃」


黒番はGOLAXY、白番はBaduGIです。
黒1のハネは白2から10と右上のダメヅマリを横目に追及されるため、リスクの高い手です。
ただ、GOLAXYはこの先で正確な読みを駆使して、相手の仕掛けを悉く粉砕していきます。


黒11と封鎖を試みるのは当然の一手。
白12から16とスペースを広げた瞬間、黒17のツケが強烈な一撃となりました。
続いて、白Aは黒Bの切りで崩壊するため――、


白18以下と生きを図らざるを得ないところ。
黒は先手を取りながら外周を厚くした後、黒29とさらに追及できるので黒好調な展開。
白10の切りをうまく咎め切ったGOLAXYの力強さが光る好局となりました。
結果、白中押し勝ち。

 参考図「強烈な反撃」


黒1から5と取りにいくのは軽率です。
白6のツケが右上のダメヅマリを突いた好手で、黒7と受けざるを得ないのが泣き所。
白10に黒Aは白Bとコウに弾いて黒の負担が重いコウ、かと言って外周を守ると白Cで生き。
こうした直接的な取り方ができないため、見た目以上に黒の打つ手が悩ましいのです。

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