第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会―初日

上位グループ、不動の強さ見せる

12月14日にAWS Loft Tokyoで「第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会」が開幕した。
中韓を含めた18つのAIが出場し、30分切れ負けの日本ルール(コミ6目半)で行われる。
上位グループは後続を寄せ付けない強さを見せ、予選7回戦で圧倒する結果となった。
以下に予選の結果をまとめたので参照ください。(勝敗の隣の数字は順位に対応)

順位 プログラム名 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦
GOLAXY(中) 〇9 〇2 〇17 〇15 〇4 〇12 〇3
GLOBIS-AQZ 〇5 ✖1 〇8 〇11 〇7 〇9 〇6
BaduGI(韓) 〇6 〇7 〇15 〇8 〇10 〇4 ✖1
夏風 〇11 〇17 〇5 〇10 ✖1 ✖3 〇9
Ray ✖2 〇9 ✖4 〇17 〇16 〇15 〇8
Maru ✖3 〇13 ✖12 〇7 〇14 〇10 ✖2
GoGenius(中) 〇13 ✖3 〇10 ✖6 ✖2 △8 〇11
nlp 〇14 〇16 ✖2 ✖3 〇15 △7 ✖5
Akira ✖1 ✖5 〇18 〇16 〇17 ✖2 ✖4
10 BSK 〇16 〇12 ✖7 ✖4 ✖3 ✖6 〇17
11 迷ぃ子 ✖4 〇18 ✖14 ✖2 〇12 〇13 ✖7
12 瑞恩 ✖15 ✖10 〇6 〇18 ✖11 ✖1 〇16
13 エスアル碁 ✖7 ✖6 ✖16 〇14 〇18 ✖11 〇15
14 Kugutsu ✖8 ✖15 〇11 ✖13 ✖6 〇17 〇18
15 きふわらべ 〇12 〇14 ✖3 ✖1 ✖8 ✖5 ✖13
16 勝也 ✖10 ✖8 〇13 ✖9 ✖5 〇18 ✖12
17 きのあ囲碁 〇18 ✖4 ✖1 ✖5 ✖9 ✖14 ✖10
18 masacts ✖17 ✖11 ✖9 ✖12 ✖13 ✖16 ✖14

予選を抜けた上位6チームと下位6チームは、明日の本戦で総当たりリーグ戦を行う。
下馬評通り、優勝候補は中国のGOLAXYと日本のGLOBIS-AQZであるのは間違いない。
GLOBIS-AQZは8月の世界大会で結果を出せておらず、優勝は強く意識しているはずだ。
明日の結果次第では、以前明言した「オープンソース」が行われるかもしれない。

 局面図1「機敏な立ち回り」


黒番はBaduGI、白番はGOLAXYです。
黒1のツケは小目の大ゲイマシマリへ手をつける代表的な手法。
白6まで、定石手順を辿りますが、GOLAXYは人間では考えづらい構想で打ち進めます。


白8、10の受けは人間界では考えづらい打ち方の一つ。
黒11と叩かれると、左下の形が崩されるだけでなく黒四子が軽くなる短所が生じるからです。
ただ、現局面では先手を取り、白14と上辺に先着する方が良いと判断したようです。
人間的には抵抗感ある打ち方で、中々受け入れがたい石運びと言えるでしょう。

 局面図2「巧みな様子見」


局面が進み、上辺の黒をいかに攻めるかがポイントである局面です。
ここで、白1と相手の出方を見て、どこまで本気で攻めるのか間合いを図っています。


実戦は黒2、4と受けたため、白5から9と包囲網を形成して白有利な戦いです。
上辺の黒が脱出するのは難しく、生きるために大きな代償を支払うことになりました。
右辺への利きを作ることにより、万全の態勢で戦う力強い石運びを見せました。
結果、白中押し勝ち。

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