定石後の狙い筋

 テーマ図「形の急所を見極める」


白1から5と模様を広げてきた時、黒がどう模様を荒らすかが焦点です。
今回はよく出現する左下の形を利用する荒らし戦術の一つを紹介していきます。
定石後の狙いが見えていると、模様のスケールに惑わされずに打ち進められます。

 正解図「ツケの様子見」


黒1のツケが左下の白に働きかけながら、荒らしを図る面白い戦術です。
どのように受けられても、黒はそれなりのシノギ形を得られます。


白2、4と封鎖を試みるなら、黒5以下であっと言う間に生きを図れました。
中央を厚くされますが、下辺を削れた戦果が大きく黒十分なワカレと言えるでしょう。
この荒らし方は左辺側の黒が堅実であり、代償を払わずにシノげるのが最大の特徴です。

 参考図1「シノギは容易」


白1から3と手堅く受けるなら、黒4と整形を目指します。
白5にはAのツケを横目に黒6と中央へ進出すれば取られる心配はありません。


蛇足ですが、白7から13と強引に封鎖された場合の一例を紹介します。
黒14、16がシノギの手筋で、白はAとBを同時に防げず黒成功です。

 参考図2「寄り付きのサバキ」


白2と穏やかに受けられても、黒3と左下の白へ働きかけ続けるのがポイント。
左下の白は見た目ほど強い石ではないので、それを利用してサバキを目指します。


白4、6と黒二子を取る相場ですが、黒7以下と脱出して模様を大きく消せています。
こうした形の弱点が見えてくると、模様を巧みに荒らせるようになります。

 まとめ


今回の戦術の肝は「左下の白がそれほど強い訳ではない」ということです。
黒1は形の弱点を突いて、強く反撃しづらい状況に持ち込めるのが長所の一つ。
周囲に被害が出づらい利点もあり、模様を荒らす上では非常に有力な手段と言えるでしょう。

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