第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権決勝(2)

世界棋戦優勝が目標

12月3日に中国で「第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権」決勝三番勝負第2局が行われた。
韓国の崔精九段が中盤に強烈なパンチを放ち、中国の王晨星五段に勝利し優勝を果たした。
崔精九段は主要な女流世界棋戦で通算5つ目のタイトルを手にした。(参照元はこちら
以下にこれまでの主要な国際棋戦の経歴をまとめたので参照ください。

韓国・崔精九段(1996年10月7日生)、2010年13歳で入段、劉昌赫九段門下
【2014年】
・第5回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権優勝
【2016年】
・第21回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦ベスト16
【2017年】
・第8回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権優勝
・第22回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦ベスト32
【2018年】
・第9回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権優勝
・第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権準優勝
【2019年】
・第2回SENKOCUPワールド碁女流最強戦準優勝
・第10回穹窿山兵聖杯世界女子囲碁選手権優勝(通算4回3連覇)
・第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権優勝
・第24回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦ベスト16

崔精九段は国内棋戦で女流国手戦3連覇、今年の国内女流棋士との対戦成績は29勝無敗
国内外問わず女流棋戦で圧倒的な記録を残しており、次は女流棋士初の一般世界戦優勝だ。
その目標に向けて、韓国ナショナルチームでの訓練やAIでの研究をしているという。
女流棋士最高記録は「芮廼偉九段の1992年第2回応氏杯ベスト4入り」である。
この勢いなら、来年にはこの記録を超える活躍が見られるかもしれない。

 局面図1「強襲手段」


黒番は崔精九段、白番は王晨星五段です。
黒1の動き出しは両カカリの攻防で使われる手法の一つ。
ここで、白2から4と左上の黒に力強く働きかけるのが王晨星五段の用意した作戦だ。
白Aの切りを見られており、中央へ進出するのは見た目以上に骨が折れる格好です。


黒5から19と脱出しながら左辺の黒陣を固めます。
ただ、白は上辺と左辺を補強しながら上辺の攻めを狙える態勢で、若干白良しのようです。


【参考図:脱出しづらい形】
黒1のハネから脱出したいところですが、白2の切りが厳しいです。
白6まで、Aなどが利いており、黒は窮屈な形を強いられます。

 局面図2「強烈なパンチ」


黒1と下辺の白模様を消しにいくのが強気な一手。
当然、白2から4と切られますが、黒5から9で戦えると見たのが流石の石運びでした。


白10から18と右辺の二子を捨石に下辺の模様を大きく囲っていきます。
この瞬間、黒21と▲を助け出して、右上の白全体を孤立させるのが決め手です。
右上の白は無傷で生きることはできず、黒の勝ちは揺るがないものとなりました。
結果、黒中押し勝ち。

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