中日女子囲碁超新星招待戦―第2局

これからの成長に期待

12月3日に中国・福州市で「中日女子囲碁超新星招待戦」の第2局が行われた。
日本の仲邑菫初段は中盤まで善戦するも、中国の呉依銘二段の追撃を支えきれず惜敗。
仲邑初段にとって悔しい敗戦となったが、この経験をバネに成長してほしい。(参照はこちら)


上図は絶芸解析による勝率の振れ幅を表したもの。
序盤から中盤は黒良しの形勢が続いていたが、中盤のある瞬間を境に大きく下落した。
中盤の勝負所でいかに相手の追及を受け切るか、これが世界で互角に戦う条件のようだ。
今年で10歳になったばかりの仲邑初段、これからどう戦っていくか見守っていきたい。

 局面図1「ツケの攻防戦」


黒番が仲邑菫初段、白番は呉依銘二段です。
小目の一間ジマリに対し、白1のツケは現代を代表する手法の一つとなりました。
ただ、この戦術へ対抗する手段を仲邑菫初段は事前に用意していたようです。


この局面では、黒2とハネる定石選択が好判断でした。
黒6に白Aは黒B以下と厚くされた後、右辺の割り方が難しく白が悩ましくなります。


白7から11と先手で治まり、白13と右辺の模様化を防ぐ進行を選択します。
下辺の厚みを牽制できるので、白悪くない展開に見えますが――、


黒14と右下の白に迫れるのが気持ち良い好点。
白15、17で部分的に生きられますが、AやBが利くのが大きく黒十分なワカレです。
序盤で幸先の良いスタートを切り、互角以上の形勢となっています。


【参考図1:右辺の割り方が難しい】
白1から7が実戦例の多い打ち方です。
ただ、黒8の後に右辺の黒陣をどう荒らしていくか、白は悩むことになります。
たとえば、白Aは黒B以下で右辺を広げながら攻められるのがツライです。

 局面図2「カウンター」


白1のツケに黒2から6と強引に白一子を飲み込んだのがまずかったようです。
白7が痛烈なパンチとなり、形勢の急接近を許してしまいました。


黒8と連絡を図るも、白9から11でAとBを見合いにされてしまいます。
左下の黒の生きを確かめざるを得ませんが――、


黒12から18と生きを図るのは仕方ないところ。
ただ、白19から21と連絡され、この攻防で黒の得たものはないと言えるでしょう。
その後も難しいヨセが続きますが、僅差で呉依銘二段が抜き去りました。
結果、白1目半勝ち。


【参考図2:整形の仕方が鍵】
黒1のツケが正しい受け方だったようです。
白2と追及されても、黒3から7と連絡を図れるので実戦より黒が優っています。
続いて、白Aと黒二子を取るのは黒B以下が厳しく白ツライ戦いが続きます。

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