第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権決勝(1)

崔精九段、女王の強さ示す

12月2日に中国で「第2回呉清源杯世界女子囲碁選手権」決勝三番勝負第1局が行われた。
韓国の崔精九段が堂々の打ち回しで中国の王晨星五段に勝利し、優勝へ大きく近づいた。
崔精九段は「一般世界棋戦の優勝」を目標としており、女流棋戦は負けられないだろう
本棋戦は優勝賞金は50万元(約780万円)、準優勝は20万元(約312万円)だ。

 局面図1「序盤の工夫」


黒番は王晨星五段、白番は崔精九段です。
黒1の両カカリに対し、白2から8と受けるのが最も簡明な受け方です。
崔精九段は従来の構え方よりも堅い布陣を築くため、一工夫していきます。


黒9に白10から14と受けるのが定石手順。
黒15に対して、白16から18と手堅く受けるのが実戦的な打ち方です。
後手を引く短所はありますが、力を貯めたので中盤以降強く戦うことができます。


【参考図:守りようがない】
白2と受けるのは無難に見えますが、黒3とツガれた時に守り方が難しいです。
Aの動き出しやBの打ち込みなどが残り、下辺が地になりづらい土地になります。

 局面図2「読み切りの踏み込み」


黒1と白二子を大きく取りにきた時、白2と踏み込むのが好手でした。
続いて、黒Aは白Bと大場に回られて地合いは白良しなので――、


黒3と下辺の荒らしを見ながら大きく取りにいきます。
ただ、白4から6を決めた後、白8と下辺に手を戻すのが冷静でした。
黒はAとBを同時に防ぐことができず、大きくまとめられないのが泣き所。


黒9と全て取りにいくのは、白10から16でAやBを狙われるため収拾つかない形です。
右辺の黒はダメヅマリになっており、白は見た目以上に弾力ある形となっています。


黒17と抵抗しても、白18から22と整形した後に白24で逆に黒を飲み込めています。
AやBが利いていて脱出はできず、この数手後に王晨星五段は投了を告げました。
結果、白中押し勝ち。

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