第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦―第9戦

日本の井山、世界に強さ示す

11月26日に韓国・釜山で「第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第9戦が行われた。
日本の井山裕太九段が中国の杨鼎新九段に完勝し、最終ラウンドへの切符を手にした。
来年2月に行われる最終ラウンド第10戦には韓国の朴廷桓九段が出場する。(こちらを参照)

中国 柯潔九段 杨鼎新九段(7連勝) 芈昱廷九段 范廷钰九段 謝爾豪九段
韓国 朴廷桓九段 申真谞九段 金志锡九段 李東勲九段 元晟溱九段(1勝)
日本 井山裕太九段(1勝) 山下敬吾九段 村川大介九段 一力遼八段 許家元八段

最後の砦である井山九段が圧倒的内容で勝利を掴み、第2ラウンドの幕を下ろした。
まだ苦しい状況だが、今回の碁はそんな逆境を覆す可能性があると感じさせるものだった。
この勢いで世界チャンピオンの壁を次々に打ち破ってほしいところだ。

 局面図1「驚異的な破壊力」


黒番は井山裕太九段、白番は杨鼎新九段です。
黒1、3と左上隅へ利きを作った後、黒5のツケが鋭い一手でした。
白は中央が狙われている戦況で、強く反撃することができません。


実戦は白6から10と受けるも、黒11以下中央の白を狙いながらAやBを見て黒有利な戦い。
左辺の攻防で井山九段が戦いの流れを掴み、一気に押し込んでいきます。


白16から20と左上を守るなら、黒21以下と分断して白窮しています。
白Aのツギには黒B、白C、黒Dとなった後、左辺の死活とEの切りを見て黒成功。
白は左辺のコウ争いをせざるを得ないが、黒のコウ材が多く白収拾突かない格好です。

 局面図2「読み切りのシノギ」


白2と下辺の生きを図り、右下を取りにいったのが勝負手。
しかし、黒3から5の出切りが成立するため、杨鼎新九段の仕掛けは不発に終わります。


白6、8と整形を目指すなら、黒9から13と形を決めるのがわかりやすい収束。
白はAとBを同時に防ぐことができず、黒のシノギが確定しました。


白14には黒15から19と生きを確保して黒優勢は揺るぎません。
続いて、白Aと黒四子は取られても、黒Bと根拠を確かめれば地合いで黒良しです。
左辺のコウ争いから隙のない打ち回しを見せ、井山九段の好局となりました。
結果、黒中押し勝ち。

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