三々定石後の呼吸(1)

 テーマ図「壁攻めの間合い」


互いに三々入りを果たした後、黒がどう打つべきかがポイント。
左上の厚みへの攻めを見ながら上辺を占めるAとBがあるが、どちらが良いか。
周囲の状況に注意して、次の一手を選んでいきたいところ。

 正解図「実利重視のツメ」


上辺に黒陣を築きたい場合、黒1と低く迫るのがオススメです。
白2など断点を守るなら、黒3以下と左上の攻めを見ながら広げて黒悪くない展開。
後にAと迫る狙いや、Bとさらに拡大する構想を描けるのが黒の自慢です。

 参考図1「反撃への対処」


白1と反撃された場合の対処の一例を紹介します。
まずは黒2と自身の補強をしながら、左上の断点を睨みます。
白3など守る相場ですが、黒8と上辺にプレッシャーをかけて黒有利な戦いです。


白9には黒10と上から圧力をかけていきます。
白11、13と脱出を試みても、黒14から18で黒Aが利きとなるので脱出するのが難しいです。
続いて、白Bには黒Cでほぼ連絡できているので心配ありません。

 参考図2「地に甘いツメ」


黒1は実戦例の多い手法ですが、白2から4と単に受けられて悩ましい。
白Aのスベリが残っており、上辺の黒陣をまとめるのが難しくなっています。
現局面では上辺の黒陣を少しでも堅実にしたいため、前図の打ち方が良いでしょう。

 まとめ


右上の黒石が配石されて上辺に黒陣を築きたい時は、黒1と低く構えるのが基本。
一路高く打つのは、単に受けられた時に上辺をまとめるのが難しくなる短所があるからです。
石の高低に悩んでいる方は、今回の考え方を一つの指針として打ってみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする