現代風の布石感覚

 テーマ図「現代的な構想感覚」


黒1から5と下辺の進出を止めた局面で、次の一手をどこに打つかがポイント。
右辺の黒模様が広そうに見えますが、意外な打ち方で局面を狭くする構想があります。
どこから手をつけていくのか、考えてみてください。

 正解図「堅実に模様削減」


白1の切りから手をつけるのが、局面を狭くする堅実な石運びです。
黒2から6と先手で封鎖された後に、黒8と芯を入れられて模様が広く見えますが――、


白9、11とさらに地を稼いだ後、白15と模様を軽く消すのが好判断。
右辺は白Aと突入する手段も残っており、右辺の一等地をまとめるのに骨が折れるのです。


黒16と露骨に囲うなら、白17以下と上辺一帯の模様を築いて白十分な形勢。
右上と下辺で地を稼いでおり、模様の一部が地になれば互角以上となるので気楽でしょう。
この進行例のように、地を稼ぐだけ稼いで模様を消す、または荒らす戦術は非常に有力です。

 失敗図「機敏に立ち回る」


白1と右辺の荒らしを急ぐのは、黒2のサガリが大きい。
下辺が大きくまとまる可能性が広がり、かえって白の打ち方が難しくなっています。
正解図は黒2のサガリを防ぐ意味でも、相手の意図を崩す面白い構想でした。

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