小目のケイマ受け対策

 テーマ図「急戦戦術の対抗策」


黒1のケイマ受けはAI戦術の一つで1年前まではよく打たれていました。
ただ、研究が進むうちに薄い構えだと認識されたのか、最近ではほとんど見られません。
今回は簡明な対策として、白2から4と薄みを突いていく戦術を紹介します。


黒5、7には白8と実利重視で受けるのが好判断。
黒9以下と右辺に模様を築かれても、白A以下の手段があり焦る必要はありません。
白12と外側から地を稼ぎながら、右辺の模様拡大を牽制すれば白悪くない展開です。


一例として、黒13から15と右辺を広げるなら、白16と踏み込んで捕まる心配はありません。
各所で稼いでいる実利が活きる展開であり、白有望な展開と言えるでしょう。
黒Aのノゾキには白BやCとかわせるのでシノギは容易です。

 参考図1「黒陣を崩す」


黒1と受けるのは堅実だが、白2から4を利かされてツライ形となります。
黒がAの狙いを守ると白Bと足早に展開されるため、既に出遅れていると言えるでしょう。

 参考図2「コウの攻防戦」


黒1、3と強硬に応じるなら、白4から6と他方に回りながらAの仕掛けを睨みます。
黒は右下のコウ争いで負ける訳にいかないので――、


黒7には白8、10と右上の整形を優先します。
黒11とコウを解消されてしまいますが、白12以下と要所を占めて白悪くない展開です。
黒Aと封鎖されても白Bの味残りであり、右下の白に活力を残せているのが白の自慢。

 参考図3「足早な展開」


黒2と隅に受けるなら、白3と右辺に開いて右下隅の薄みを睨みます。
黒4と手を戻すのは仕方なく、白5と足早に走れば白十分な序盤戦と言えるでしょう。

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コメント

  1. ヲー より:

    いつもブログ拝見させていただいています!
    小目でコケイマでかかられた時の受けとして今なら、コスミツケ、秀策のコスミ、本記事のケイマ、が主だと思います。そこで、ケイマ受けはどうも他2つに比べて隅の支配力が弱いので打ちづらく感じます。囲碁は特に周囲の状況によって評価が変わるので一概には言えないとは思うのですが、ケイマ受けが良い時ってあるのでしょうか? 様々な打ち方を知っている方が応用が利くので是非お聞きしたいです。

    • okao より:

      コスミとケイマ受けを比較した場合、どちらでも相手が二間ビラキなど穏やかに受けるのであれば、ケイマの方が少しだけ足早な意味があります。ただし、本記事でも解説した通り、いろいろな含みや薄さがどうしても残るので打ちこなすのは大変だと思います。他の利点もあるのですが、何れも運用が難しいと言わざるを得ないですね。

  2. ヲー より:

    返信ありがとうございます! 確かに受けてくれればケイマの方が足が早いですね… ただ、最近はコスミなら受けてもケイマだと受けてくれないことが多くなっている気がします。やはり運用は難しそうですね。