中国甲級リーグ2019―本戦準決勝

苏泊尔杭州、龙元明城杭州チームが決勝進出

11月4、6日に中国で「中国甲級リーグ」の本戦準決勝が行われた。(参考元はこちら)
優勝決定トーナメントは、苏泊尔杭州チームと龙元明城杭州チームが決勝進出を果たした。
また、乙級リーグへ降格は、深圳正方园チームと中信北京チームとなった。
なお、トーナメント決勝戦は12月9~12日に中国で行われる予定だ。
以下に本戦トーナメントの結果をまとめたので参照ください。

<上位組>準決勝1戦目の結果
苏泊尔杭州 5-3 江苏 国旅联合厦门 2-6 龙元明城杭州
李钦诚 ×ー〇 陈贤 彭立尧 〇ー× 邬光亚
连笑 ×ー〇 黄云嵩 范胤 ×ー〇 丁浩
谢科 〇ー× 赵晨宇 孙腾宇 ×ー〇 夏晨琨
申真谞 〇ー× 芈昱廷 柯潔 〇ー× 张紫良
準決勝2戦目の結果※2番目が主将
连笑 ×ー〇 黄云嵩 孙腾宇 ×ー〇 夏晨琨
申真谞 〇ー× 芈昱廷 柯潔 ×ー〇 丁浩
李钦诚 〇ー× 赵晨宇 彭立尧 〇ー× 邬光亚
谢科 〇ー× 陈贤 范胤 ×ー〇 李东勋
<下位組>3回戦1戦目の結果
天津四建 5-3 深圳正方园 拉萨净土 5-3 中信北京
李雨昂 ×ー〇 申旻埈 毛睿龙 ×ー〇 柁嘉熹
王世一 〇ー× 严在明 陈浩 ×ー〇 陈耀烨
刘星 〇ー× 戎毅 姜东润 〇ー× 蔡竞
孟泰龄 〇ー× 陈昱森 周睿羊 〇ー× 韩一洲
3回戦2戦目の結果※2番目が主将
李雨昂 〇ー× 严在明 毛睿龙 〇ー× 金明训
孟泰龄 ×ー〇 申旻埈 周睿羊 ×ー〇 柁嘉熹
刘星 ×ー〇 陈昱森 姜东润 〇ー× 陈耀烨
王世一 〇ー× 戎毅 陈浩 〇ー× 蔡竞
<上位組>優勝決定トーナメント
1回戦(9/14、16) 2回戦(10/5,7) 準決勝(11/4,6) 決勝(12/9,11,12)
苏泊尔杭州 苏泊尔杭州
成都懿锦控股 江苏
江苏 江苏
民生信用卡北京
江西四特酒 上海建桥学院 龙元明城杭州 龙元明城杭州
上海建桥学院
龙元明城杭州
国旅联合厦门
<下位組(負残り方式)>残留プレーオフ
1回戦(9/14、16) 2回戦(10/5,7) 3回戦(11/4,6)
天津四建 深圳正方园
深圳正方园 深圳正方园
重庆 浙江云林棋禅
浙江云林棋禅
中信北京 中信北京 中信北京 中信北京
加加食品天津
潍坊高新区
拉萨净土
 実戦譜1「定石の考え方」


黒番が芈昱廷九段、白番が申真谞九段です。
黒1、3のツケ引きを決めてから、Aと守らず黒5とハサミへ回るのが主流の打ち方。
右下隅で地を稼ぎつつ、下辺の安定を図るスピード重視の現代流です。


黒にこれ以上稼がれないため、白6から8と止めるのは当然の態度。
黒7以下と互いに反発して競り合いになるのが、よくある進行の一つです。
この後、申真谞九段は右下の攻防を巧みにサバくことに成功し、主導権を握りました。
結果、白中押し勝ち。

 実戦譜2「用意された対策」


黒番は孟泰龄七段、白番は申旻埈九段です。
白1に黒2から6と切り結ばれた時、白がどうサバくかが焦点となりました。
見た目は白苦しく思えますが、申旻埈九段はこの仕掛けへの対策を用意していました。


白7、9に黒10と封鎖されて白窮したかのように見えます。
しかし、右下隅の攻め合いでうまく好手がありました。


白13と手数を伸ばした後、白17のアテ込みが手筋です。
続いて、黒Aは白B以下で黒不利なワカレとなるので――、


黒18から24と手順を尽くして、白二子を抜くのが相場の進行。
部分的には白悪くないですが、右辺を厚くされたので互角に近いワカレのようです。
黒の厳しい追及にこうしたサバキがあると、白の立場としては安心できますね。
結果、白中押し勝ち。

 実戦譜3「柯潔の奇手」


黒番は丁浩六段、白番は柯潔九段です。
左上の攻防は三々定石で生じる有名な形ですが、部分的に白悪くなると知られています。
白1は苦心の一手で、黒Aと遮るなら白B以下で左辺方向の進出を止める意図があります。


ただ、黒2から6と左辺を取り切られては、黒有利なワカレと言わざるを得ないでしょう。
柯潔九段は何かしらの誤算で形勢を損じましたが、中盤で僅かなチャンスを作ったようです。
結果は敗れたものの、悪い碁でも執念の追撃で勝負形にする柯潔九段の強さが表れてました。
結果、黒2目半勝ち。

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