第10回穹窿山兵聖杯世界女子選手権準決勝

日本の藤沢、決勝進出ならず

11月1日に中国で「第10回穹窿山兵聖杯世界女子選手権」の準決勝が行われた。
日本の藤沢里菜四段が出場するも、中国の周泓余五段に敗れ無念の敗退となった。
なお、11月3日の決勝戦は韓国の崔精九段と周泓余五段が対決する。(参照はこちら)
以下に本日の結果と明後日の組合せをまとめたので参照ください。

【11月1日(金):準決勝の結果】
周泓余五段(中)―藤沢里菜四段(日)
崔精九段(韓)―芮廼偉九段(中)

【11月3日(日):決勝戦の組合せ】
周泓余五段(中)―崔精九段(韓)

本棋戦2連覇している崔精九段は、勝負強さを発揮し3年連続決勝進出を果たした。
一方、中国の周泓余五段は新人王戦優勝するなど今まさに勢いにのる女流棋士だ。
中韓決戦となった決勝戦、どちらが世界一の栄冠を掴むのか、注目していきたい。

 実戦譜1「巧みな攻め方」


黒番は藤沢里菜四段、白番は周泓余五段です。
白1と右上の壁にプレッシャーをかけるのが現代的な布石戦術。
黒2には白3から7と大きく攻めて、白が戦いの主導権を握ります。


黒8、10は右辺と右上を守った瞬間、白11の切りが攻防に働く好手になります。
続いて、白Aと取りに行かざるを得ませんが――、


黒12に白13から21と先手で右辺を補強した後、白23と圧力をかけられるのが白の自慢。
右下の黒陣は固まりましたが、右上の黒が弱体化したのが痛く黒苦しい展開です。


黒24から28と脱出を図りますが、ここで白29のオキが鋭い一手でした。
黒A、白B、黒Cで分断するのは、白Dで一方的に攻められて黒に勝ち目のない戦いです。
黒は右辺の連絡を断つことができないため、右辺の白が安泰となり白打ちやすくなりました。
結果、白中押し勝ち。

 実戦譜2「機敏な立ち回り」


黒番は崔精九段、白番は芮廼偉九段です。
白1、3と左辺を利かしにきた時、黒4と反発したのが好判断。
白5と食い込まれて損が大きいですが、黒8から10に先着すれば悪くないと見ています。
▲が大きく飲まれる心配もなくなり、中盤以降に黒が力強く戦える態勢を築きました。
結果、黒中押し勝ち。

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