第10回穹窿山兵聖杯世界女子選手権16強戦

日本の藤沢、8強戦進出!

10月30日に中国で「第10回穹窿山兵聖杯世界女子選手権」が開幕した。(参照はこちら)
日本は謝依旻六段、藤沢里菜四段、上野愛咲美三段が出場し、藤沢四段が勝ち上がった。
持ち時間は2時間+1分の秒読み5回、中国ルール(コミ7目半)で行われた。
なお、優勝賞金は30万元(約462万円)、銃優勝は10万元(約154万円)だ。
以下に本日の結果と明日の組合せをまとめたので参照ください(左側が勝者)。

【10月30日(水):16強戦の結果】
藤沢里菜四段(日)―殷明明初段(北米)
芮廼偉九段(中)―謝依旻六段(日)
於之瑩六段(中)―呉侑珍七段(韓)
王晨星五段(中)―曺承亞二段(韓)
陸敏全五段(中)―楊子萱二段(台)
周泓余五段(中)―上野愛咲美三段(日)
李赫五段(中)―黒嘉嘉七段(豪)
崔精九段(韓)―アリアナ・ウジエ4段(仏)

【10月31日(木):8強戦の組合せ】
藤沢里菜四段(日)―陸敏全五段(中)
王晨星五段(中)―周泓余五段(中)
芮廼偉九段(中)―李赫五段(中)
於之瑩六段(中)―崔精九段(韓)

8強戦進出を決めた藤沢四段は国内戦で女流四冠を持つ第一人者である。
また、韓国女子リーグでも所属チームの優勝に大きく貢献するなど躍進を見している。
本棋戦で日本は8強戦進出が最高記録なので、まずはこの壁を打ち破りたいところだ。

 実戦譜1「バランス感覚」


黒番は謝依旻六段、白番は芮廼偉九段です。
白1、3と右辺を軽く割るのが面白い石運びです。
黒4とプレッシャーをかけるなら、白5以下と治まるのが相場の進行。
白は左上と左下を先着しており、全局的には白悪くない局面となっているようです。
結果、白半目勝ち。

 実戦譜2「珍しい展開」


黒番は曺承亞二段、白番は王晨星五段です。
黒1の三々入りに白2から8と旧定石の手順で受けるのは、現代では珍しい。
黒9にも同じように受けており、現代の戦術へ挑戦する姿勢が感じられる。
結果、白中押し勝ち。

 実戦譜3「サバキの技巧」


黒番は於之瑩六段、白番は呉侑珍七段です。
バラバラに見える黒一団を、黒1から5と整形していくのが素晴らしい石運びでした。
続いて、白Aのワリ込みから追及されるのが気になりますが――、


白6には黒7、9と力強く受けていきます。
黒11、13に白14と切断されて、左方の黒を助け出すのが難しい状況となります。
ただし、これは相手の出方を見て動く於之瑩六段の予定の行動でした。


黒15から19と中央を厚くした後、黒21と上辺に回るのが機敏な石運び。
黒31まで、中央の主導権を握りながら各所で実利を稼げたので黒有望な局面でしょう。
白の追及をうまくかわした於之瑩六段の技が光る好局となりました。
結果、黒中押し勝ち。

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