ハサミの新手解体

 テーマ図「新手の意図」


白2、4の切りに黒5から11と強気に対応するのが最近の手法。
白12は上辺の利きを横目に封鎖する手で、場合によって上辺を攻めることも視野にある。
オススメの対処法は黒A以下の打ち方だが、何れも難解な攻防になることは避けられない。
無数の変化がある中、最近打たれた珍しい手法の意図と対策を紹介していきます。


黒13と白14を交換した後、黒15のハサミツケで相手の出方を見るのが新手法。
白AやBと受けるなら、黒Cと守って左上隅の取り込みを狙えるので黒有利な戦いです。


白16の受けが最善の抵抗手段。
ただし、黒17に白18、20と反撃するのは黒21とツガれて白窮しています。
白Aの切りが保険として残っているように見えますが――、


白24と切りを入れても、黒25から29と最強に頑張り切る手段があります。
シチョウ関係は黒良しなので、白Aは黒Bと取りにいけます。


白30と左上のコウを狙うなら、黒31と手厚く受けて相手のコウ材を消しにいきます。
白32はコウ材作りの行動ですが、構わず、黒33から35と制すのがわかりやすい。
白36まで、黒Aの動き出しが残っている上、左上の白は弱々しい姿で黒十分です。

 参考図1「簡明に収束」


単に白1、3と隅の攻め合いに臨むのは、黒4と断点を守られて白窮しています。
白AやBと取りに行くくらいですが、コウ残りであり黒Cと助け出されて白失敗です。

 参考図2「白の対抗策」


以上より、真正面から戦うのは黒良しの変化へ収束していきます。
そこで、黒1から3と隅に食い込まれた瞬間、白4と外回りを厚くする対策があります。


黒5と抜かれた時に白6のツケが用意された手筋です。
黒Aは白Bと種石である黒二子を取れるので――、


黒7と守らざるを得ず、白8から12と封鎖するのが簡明な対処法です。
黒は手抜きで大場に走られますが、白の厚みも相当なので互角に近いワカレ。
ただし、黒も相当な稼ぎであり、白に正しく打たれても極端に黒悪くならないのが自慢。

 参考図3「ダメヅマリ」


黒2と外への脱出を図るのは、白3とダメヅマリを突いていきます。
続いて、黒Aは白B以下で黒のコウ材はなく、白に外回りを相当厚くされて黒不満。


黒4と頭を出すの相場で、白5から7と整形していきます。
黒Aと白5子を取りにいくのは白Bと封鎖されて黒良くないので――、


黒8と包囲網を破る進行となります。
これには白9から15と上辺に堅陣を築きつつ、中央の黒への攻めを見て白悪くないでしょう。
現段階で黒Aとコウを仕掛けるのは、白Bのコウ材があるので問題ありません。

 参考図4「隅の死活を睨む」


最後に、白2と頑張られた時の一例を紹介します。
一番簡明なのが黒3から7と自身の補強をして、黒A以下と取りにいく狙いを見ることです。
この先、白も左辺や上辺の黒に追及しますが、隅を取ることを視野にあれば悪くなりません。

 まとめ


黒1、3は他の変化に比べて、扱いやすい戦術と言えます。
もちろん、白4、6の対策はありますが、互角近い形勢となるので有力ではないでしょうか。
小目のハサミの攻防が苦手な方は、この戦型を使い碁敵をギャフンと言わせてください。

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