第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦―第4戦

中国が無傷の3連勝

10月18日に中国・北京で「第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第4戦が行われた。
中国の杨鼎新九段が韓国の金志锡九段に勝利し、中国の3連勝で第1ラウンドの幕が降りた。
第2ラウンドは11月22~26日の韓国・北京、日本の一力遼八段が出場する(こちらを参照)。

中国 柯潔九段 杨鼎新九段(3連勝) 芈昱廷九段 范廷钰九段 謝爾豪九段
韓国 朴廷桓九段 申真谞九段 金志锡九段 李東勲九段 元晟溱九段(1勝)
日本 井山裕太九段 山下敬吾九段 村川大介九段 一力遼八段 許家元八段

昨年に続き、第1ラウンドを中国が無傷の連勝した中国チームの直近の実績を見てみよう。
・杨鼎新九段:2019年第23回LG杯朝鮮日報棋王戦優勝
謝爾豪九段:2018年第22回LG杯朝鮮日報棋王戦優勝
・范廷钰九段:2012年第7回応氏杯世界選手権優勝、2018年第20回農心辛ラーメン杯7連勝
・芈昱廷九段:2013年第1回夢百合杯世界オープン戦優勝、2019年9月中国ランキング3位
・柯潔九段   :2019年第4回百霊杯世界オープン戦優勝

上記より、世界優勝者が集うオールスターであることがわかる。
韓国も世界戦で優勝する実績を残しているも、中国の勢いは年々増している印象だ。
本棋戦で日本、韓国が中国にどこまで食らいつけるか、11月以降の戦いに注目していきたい。

 局面図1「現代的な感覚」


黒番は杨鼎新九段、白番は金志锡九段です。
上辺の白模様拡大が気になる中、黒1と地に走るのが現代的な感覚です。
白2と広げられても、黒3と堅陣を敷けばいつでも踏み込めると判断しています。
現代はシノギやサバキの技術が飛躍的に上がり、こうした打ち方が主流となりました。

 局面図2「サバキのテクニック」


黒1、3が数年前から打たれた手法ですが、最近よく用いられています。
白Aなら黒B以下で黒が地に辛いワカレになるので――、


当然、白4と隅から受けたいところ。
黒5、7には白8以下と左下の黒を包囲する構想を描いていきます。
白は左辺に黒地を与えたので、左下の攻防である程度の戦果が求められます。


黒33まで、コウ争いとなりましたが、黒はA~Cなどの傍コウがありシノギは容易。
黒に左辺で稼がれている分、少し白不満な戦いに持ち込まれたようです。

 局面図3「一瞬の隙」


黒1のツギに白Aと守れば互角に近い形勢だったようです。
実戦は白2と右辺へ進出した瞬間、黒3の切りが鋭い一着となりました。
下辺の白は連絡できますが、先手で眼を奪われたの辛く、最終的に下辺の白は全滅しました。
結果、黒中押し勝ち。

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