第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦―第3戦

日本の山下、僅かに届かず

10月17日に中国・北京で「第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第3戦が行われた。
日本の山下敬吾九段は優勢を築くも、中国の杨鼎新九段の猛追を許し3目半負けを喫した。
第1ラウンド最終戦では韓国の金志锡九段が出場する予定だ。(こちらを参照)

中国 柯潔九段 杨鼎新九段(2連勝) 芈昱廷九段 范廷钰九段 謝爾豪九段
韓国 朴廷桓九段 申真谞九段 金志锡九段 李東勲九段 元晟溱九段(1勝)
日本 井山裕太九段 山下敬吾九段 村川大介九段 一力遼八段 許家元八段
 局面図1「フリカワリの決断」


黒番は杨鼎新九段、白番は山下敬吾九段です。
白2に受けず、黒3とコウを解消したのが思い切りの良い判断でした。
白4と右上を連打されるのも大きく見えますが――、


黒5、7と余裕のある布陣を築いていきます。
白8と地を稼がれても、黒9と下辺の白を大きく飲み込む態勢となれば黒十分な戦果。
AやBと左下の白へ圧力をかける好点や、黒Cと右辺を削る狙いがあり黒の楽しみが多い。

 局面図2「山下の剛腕炸裂」


黒1から5と下辺に圧力をかけられたにも関わらず、白6と左辺を取り切る決断を下します。
AやBの利きを頼りにシノげると判断したのが、山下九段らしい剛腕な思考です。


黒7、9と右辺に働きかけながら封鎖する進行を選択。
これに対し、白8から16とあっと言う間に黒一色の中で素直ることに成功します。
黒Aのハネが残りますが、先に白は左辺で得しており白悪くないワカレと言えるでしょう。


黒23から31と右辺で大きく稼がれても、白32から34と大場に先着できるので白十分です。
山下九段は力技で局面を切り開き、優勢をもぎ取ることに成功しています。

 局面図3「中央の主導権」


白1のツケで4と中央を占めれば、極細の形勢だったようだ。
黒4が白の発展性を消しつつ、中央に黒地がつく可能性を高めた好点で形勢は黒へ傾いた。
細かい形勢ではあるものの、杨鼎新九段が最後まで優勢を保持し2連勝を果たした。
結果、黒3目半勝ち。

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