第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦―第2戦

一進一退の序盤戦

10月16日に中国・北京で「第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」の第2戦が行われた。
中国の杨鼎新九段が韓国の元晟溱九段に勝利し、韓国の勢いを止めた。(こちらを参照)
本棋戦は連勝が止まりづらいジンクスがあり、各国ともに早めに止めたい思いがある。
明日の第3戦には日本の山下敬吾九段が出場する予定だ。

中国 柯潔九段 杨鼎新九段(1勝) 芈昱廷九段 范廷钰九段 謝爾豪九段
韓国 朴廷桓九段 申真谞九段 金志锡九段 李東勲九段 元晟溱九段(1勝)
日本 井山裕太九段 山下敬吾九段 村川大介九段 一力遼八段 許家元八段

山下九段は8月に行われた国手山脈杯で韓国の朴廷桓九段を破った実績を持つ。
第1ラウンドで少しでも優位に立てるよう、1つでも勝ち星を稼ぎたいところ。
中国ランキング4位の杨鼎新九段にどのような戦いを見せるのか、注目していきたい。

 局面図1「明るい石運び」


黒番が杨鼎新九段、白番が元晟溱九段です。
白1の仕掛けに対し、黒2から4と比較的穏やかな受け方を選択。
▲の配石を活かし、場合によって右下の白全体を攻める意図があります。


白5に黒6、8と右下隅を重視するのが明るい好判断でした。
もちろん、白9と下辺を制されるのも小さくないですが、右辺の模様が固まったのも大きい。
手番を得た黒は、黒10から12と好点に回れる分だけ若干打ちやすいようです。

 局面図2「カウンター炸裂」


白1、3と力強く仕掛けた局面。
周囲は白一色で黒が不利な戦いを強いられたように見えるかもしれません。
ただ、ここで杨鼎新九段が用意していた素晴らしいサバキが炸裂します。


黒6と白7を交換した後、黒8から10の出切りが好手でした。
例えば、白Aには黒B以下で簡単にサバくことができます。


白11と手を戻さざるを得ず、黒12から14を決めてから黒16と右辺拡大に先着します。
下辺の黒はAとBが見合いとなっており、仕掛けた側の白の戦果は物足りないでしょう。
数手の攻防で杨鼎新九段が黒優勢を築くことに成功しています。

 局面図3「活路見出すも…」


中盤で元晟溱九段は勝機を見出すも、白1ではAと薄みを突くべきだったようです。
実戦は黒2から6と機敏に受け切られてしまい、強烈な狙いが消えてしまいました。
この先も際どい勝負が続きましたが、逆転には至らず敗北となりました。
結果、黒中押し勝ち。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする