第21回農心辛ラーメン杯世界最強戦―第1戦

韓国の元晟溱九段が先勝

10月15日に中国・北京で「第21回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦」が開幕した。
緒戦は日本の村川大介九段が韓国の元晟溱九段に敗れ、黒星スタートとなった。
持ち時間は1時間+1分の秒読み1回、優勝賞金は5億ウォン(約5000万円)。(こちらを参照)
なお、第1ラウンドは10月18日まで同所で連日行われる予定だ。

中国 柯潔九段 杨鼎新九段 芈昱廷九段 范廷钰九段 謝爾豪九段
韓国 朴廷桓九段 申真谞九段 金志锡九段 李東勲九段 元晟溱九段(1勝)
日本 井山裕太九段 山下敬吾九段 村川大介九段 一力遼八段 許家元八段
 局面図1「難解定石の開幕」


黒番は村川大介九段、白番は元晟溱九段です。
黒2、4の受けに白5のツケが難解定石への入り口です。
黒Aと穏やかに受けるのは、白B以下と走られて黒が出遅れた形となってしまいます。
互いに反発せざるを得ず、どれだけ研究しているかが焦点になります。


黒6と強く受けるのは当然の一手。
白7から11と外周の傷を突かれた時、黒12のサガリが村川九段の用意した対抗策です。
一時前に出現した形で右上の黒を捨石に右辺方向を厚くする意図があります。(こちらを参照)


白13、15と黒三子を取りにいくのが相場。
白19まで、厚みと実利のフリカワリですが、後に黒A以下の後続手段が残るのが黒の自慢。
ただ、部分的にみれば白の実利は相当であり、善し悪しの判断は分かれそうだ。

 局面図2「石の強化優先」


黒1のカカリに対し、白2から4と手堅く受けるのが最近の手法です。
下辺の白陣さえ固まれば、白Aの打ち込みなど容易に狙えるので後に戦いで有利になります。
重複形は効率が悪い側面を見られがちですが、強い石であるという特徴もあるのです。

 局面図3「一路の差」


黒1ではAと中央の白二子に圧力をかければ、黒悪くない戦いだったようだ。
実戦は白4から8と裂かれてしまい、白に戦いの主導権を握られたのが痛かった。
白はBの保険も残っており、一方的に攻められては黒のツライ戦いと言わざるを得ない。
その後も懸命に活路を探すも、元晟溱九段に手厚く収束され無念の敗退となった。
結果、白中押し勝ち。

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