第4回夢百合杯世界オープン戦―本戦2回戦

一力が世界戦ベスト16進出

10月11日に中国で「第4回夢百合杯世界オープン戦」の2回戦が行われた。(こちらを参照)
日本の一力遼八段が中国の呂立言四段に勝利し、世界戦ベスト16へ駒を進めた。
3回戦では日本の一力八段と中国の丁浩六段が対決する。(対戦表はこちら)
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【10月11日(金):2回戦の結果】
一力遼八段(日)―呂立言四段(中)

 実戦譜1「細かな工夫」


黒番は何語涵六段、白番は卞相壹九段です。
白1と黒2を交換してから、白3と守るのが機敏な守り方でした。
黒Aには白Bで黒の形を崩せるので、封鎖される心配がないのが白の自慢。
こうしたツケの交換は現代戦術でよく用いられるため、使えるようになりたいところ。
結果、白中押し勝ち。

 実戦譜2「様子見のツケ」


黒番は檀嘯九段、白番は謝爾豪九段です。
黒1のツケが相手の出方を見て、先の方針を決める様子見です。
白2、4と左下隅を固める進行を選んだので、黒5から7と左辺の模様拡大を図ります。
黒Aと逃げ出す手も残っており、互角に近いワカレと言って良いでしょう。
結果、白半目勝ち。


【参考図:サバキの戦術】
白1と反発するのは、黒2以下で整形されて白不満です。
後に右下の白が攻めの対象となり兼ねないのもあり、白はこの進行を選べません。

 実戦譜3「流行形の戦い」


黒番は許嘉陽八段、白番は王元均九段です。
黒1に白2と狭くハサんで左下隅に入らせるのが白の意図です。
当然、黒3と反発されますが、ここで白4と二間で受けるのが流行系の一つ。(こちらを参照)
実戦例も多く存在しており、様々な局面で用いられる可能性が高いでしょう。
結果、黒中押し勝ち。

 実戦譜4「新型の登場」


黒番は羋昱廷九段、白番は陶欣然七段です。
黒1、3に白4と外すのがAI推奨の手法ですが、ここで黒5、7と追及したのが新型。
AやBの受け方を見て、左辺の守り方を変えられる長所があり流行の兆しがある戦術です。
結果、黒中押し勝ち。

 実戦譜5「斬新な石運び」


黒番は丁浩六段、白番は申眞諝九段です。
白1と黒2を交換してから、白3から5とサバキを目指す石運びを展開。
右下隅だけでサバキが可能なら、最初の交換が白良しに働きますが後の打ち方が難しいです。
最近は勢力圏で整形する技術が上がっており、こうした打ち方が増えるかもしれません。
結果、黒中押し勝ち。

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コメント

  1. 記憶の1手bot より:

    タンシャオ対シェオルハオの左下黒2の6のつけから、黒6の6までのワカレを解説して頂きたいです。白が滅茶苦茶良いように見えるのですが…

    • okao より:

      元々左下は堅い構えなので、多少固めてもそこまでの損失になりません。場合によっては左辺の拡大から下辺の荒らしに方針を自在に変えられるので、黒の方が戦術の幅が広くなっているように感じます。ただ、地の損失をそのように評価するかで善し悪しが分かれるかもしれません。