両カカリの進化

 テーマ図「加速する布石戦術」


右下に黒の援軍がいる場合、黒1の両ガカリに白2から8と対応するのが有力策。
黒は形を決めることも一策ですが、黒9と手抜きで大場に走る手法が打たれています。
左下は中途半端に見えて、お互いに左下の決め方が難しいのです。


白10、12と簡明に先手を取られた後、白14と手抜きの対価を回収しにいきます。
連打された黒が良くなる道理がないように思えますが――、


黒15から23と左下の白を先手で押さえ込めるのが黒の長所です。
白に大きな戦果を与えず、黒25と大場に走れるので大局的に黒が圧倒できます。
こうした構図を描けるため、容易に白は簡明策で乗り切るのが難しくなっています。

 参考図1「形を決めない距離感」


Aと取り込むのは良くないので、白1など形を決めずに打つ進行になります。
ただ、黒B~Dなどの手段に戦い抜く必要があり、人間的には白の方が大変かもしれない。

 参考図2「白の意図した進行」


白1に黒2と形を決めるのも一策だが、石の調子で下辺を割られる短所があります。
将来的に右下の黒が狙われる可能性もあり、白の方が働いている配石と言えるでしょう。

 まとめ


白1に対して、左下の決め方が互いに難しく放置する攻防が続くようです。
距離感を保つ難しい攻防ですが、コミの負担が重い黒として歓迎すべき展開かもしれない。
白の簡明策への有力な対処法の一つと言えるのではないでしょうか。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする