三々定石の打ち方

 テーマ図「スピード重視の三々布石」


今回は黒1の三々定石を打った後、どう打つのが良いのか解説していきます。
白2、4とわかりやすく応じられた場合、黒5と受けるのが無難です。(こちらを参照)
白6と下辺を広げてきた時、黒は簡明な作戦があるのでぜひご覧ください。


右下を受けず、黒7と三々に入って実利を稼ぐのがわかりやすい打ち方です。
白8、10と応じられて、黒は価値の低い左辺に打たされた格好に見えるかもしれません。
ただ、白12の両カカリが厳しくないということに気づけば、この進行を容易く選べます。


黒13、15と下辺方向にツケノビるのが好判断。
白16と隅に食い込むなら、黒17から19と対処して複雑な変化を避けるのがポイントです。


白20以下と形を決めるなら、黒27まで右辺に黒陣を築いて不満ない展開となります。
下辺は広すぎる場となっており、黒からいつでも荒らせるので焦る必要がありません。


白28には黒29と上辺を占める構図を目指していきます。
仮に白30と穏やかに受けるなら、黒31以下と上辺を占めながら左上の白を睨んで黒優勢。
白は下辺をどれだけ広げられるかですが、大きくまとめるのは難しい土地なのです。

 参考図1「全て荒らす構想」


白1など大きく広げるのは、黒2の打ち込みがほぼ成立するのでうまくいきません。
白3と封鎖を試みても、黒4から6で白の厳しい攻めは繋がりません。


白7から11と形を決めて下辺の黒を狙うのは、後に黒Aが厳しいため白失敗です。
左下の白がそこまで強くないため、白は下辺の黒を取りにいけないのがポイント。

 参考図2「大局的に圧倒」


白1と下辺を囲いにいくなら、黒2と地を稼ぎながらAやBを狙っていきます。
白としては下辺への進出を止めなければなりませんが――、


白3には黒4と上からプレッシャーをかけるのが好判断です。
下辺の打ち込みが厳しいため、白5以下と囲いにいくのは仕方ないところ。
ただ、黒14に回られると左辺が効率の良い土地となるため、白作戦負けと言えるでしょう。
下辺に対して、具体的な対処がわかれば簡明に優勢を築くことが可能なのです。

「編集後記」
今回は部分的には難しい技術を使っていませんが、容易に黒が優勢を築けます。
模様が広すぎるという感覚が身につくと、より良い布石が打てるようになります。

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