小目の二間ジマリ対策

AI研究が実を結ぶ

最近は囲碁AIの研究により、対局前から主要な布石の対策を講じられる時代になりました。
持ち時間の短縮が進む時代、勝負所で時間を残すためにも序盤研究は必須でしょう。
今回紹介する布石は実戦で表れやすい戦型なので、事前準備をしておきたいです。

 テーマ図「黒陣の無力化」


黒の布陣に対して、白1と高ガカリで対応するのがオススメです。
黒2から6と地を稼がれますが、白7と右辺を占めれば右上の黒陣が薄くなるので白十分。
この布石の打ち方を細かいテクニックを含めて紹介していきます。


黒8と上辺を広げた時、白9から11と左上の黒を重くして受けるのがポイント。
続いて、黒Aと素直に守るなら白Bと右辺を拡大して白打ちやすい展開。(参考図を参照)


黒12と大場に走るなら、白13と上辺を割って左上の黒を睨んでいきます。
当然、黒14以下競り合いになりますが、白19と攻めながら地を稼げるので白不満なし。


黒20、22と中央の主導権を握られ、白が若干悪そうに見えるかもしれません。
しかし、この後の打ち方で白の用意していた戦術が炸裂します。

 ポイント「用意されたサバキ」


白23と踏み込むのが一連の流れの狙いでした。
黒24と隅から受けるなら、白25が黒の形を崩す好手になります。
続いて、黒Aと遮るのは白B以下で分厚い形を築けます。


黒26と強く反撃した瞬間、白27と切り返すのが手筋です。
黒はツケられた白石を取ることはできますが――、


黒28と取り込みにいくと、白29以下で上辺の形を崩しながら整形できます。
白41まで、次にAにまわって上辺の黒を狙う楽しみもあるのが白の自慢です。
左上の黒も狙える態勢となっており、白が打ちやすい局面と言えるでしょう。

 参考図1「根拠の確保」


白1に黒2と受けるなら、白3と踏み込んでいきます。
黒Aと強引に分断するのは白B以下で簡単に治まることができます。


黒4には白5から9と根拠を確保して白十分な戦果です。
後に白AやBを狙えるので、右上の黒陣を大きく削れるのが大きなポイント。

 参考図2「スピード加速」


前図での変化を避けるため、黒1と上辺に構えるのは手堅い判断。
ただし、白2と右辺を占められるので、黒が遅れている布石と言えるでしょう。
黒3と圧力をかけられても、白4と丁寧に守って白悪くない展開です。


黒5には白6、8と先手で打ち切った後、白10と上辺に手をつけていきます。
スピード重視で要所を次々に押さえる打ち回しで黒を置き去りにします。
ただ、黒A、白B、黒Cの手段があることを留意する必要があります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする