2019中信証券杯世界囲碁AI大会―五日目

GOLAXYが一矢報いる

8月25日に中国で「2019中信証券杯世界囲碁AI大会」の決勝五番勝負が行われた。
無敵に近い強さを誇るFineArtだったが、GOLAXYが第4局で勝利し一矢報いた。
他の囲碁AIも相当レベルアップしており、半目勝負が大半の激戦であった。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。

準々決勝 準決勝 決勝
FineArt FineArt FineArt
3-0
FineArt
4-1
Clear Stone
CGI HanDol
HanDol
GOLAXY GOLAXY GOLAXY
3-0
YiXiaoTian
GLOBIS-AQZ LeelaZero
LeelaZero

今回は半目勝負が多く存在するため、白番を握れるか否かで大きな差が生じた。
特に本戦準々決勝までは一発勝負であり、手番の違いで明暗を分けたのは言うまでもない。
今後、そうした点を考慮したルール作りや大会の仕組みを考える必要がありそうだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:パワーディフェンス】
黒番はFineArt、白番はGOLAXYです。
黒1と左上の白に圧力をかけた時、白2と上辺を制限しながら補強する積極策に出ます。
Aの傷が残るため、白は支え切れないように見えるが、GOLAXYは力強いサバキを見せます。


黒3から7は当然の追及。
Aの傷を見られており、白不利な戦いで無理筋と判断するのが通常の感覚です。


白8と左上を助けたので、黒9から11と上辺の白二子へ襲い掛かっていきます。
白Aには黒B以下で左上の白が苦しい形となるため、単に頭を出していけない戦況です。
人間同士の対局では「勝負あり」と感じてもおかしくない局面ですが――、


白12と左上の補強を優先していきます。
黒13で上辺の白は飲まれますが、白14が絶妙な好点で黒悩ましい局面となりました。
黒Aと素直に受けるのは、白B以下と丁寧に要所を占めて白十分な形勢です。


黒15、17と右辺の白陣を制限しながら、上辺の白にプレッシャーをかけていきます。
ただし、白18と黒19の交換で左辺の白はシノギ形なので、白20と踏み込まれてしまいます。
△の逃げ出しも狙われる局面であり、少しずつ黒の足取りが乱れていきます。
結果、白中押し勝ち。

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