第9回世界囲棋巅峰対決ー準決勝、決勝

柁嘉熹九段が優勝

8月15日に中国安徽省で「第9回世界囲棋巅峰対決」の準決勝、決勝戦が行われた。
中国の柁嘉熹九段が江維傑九段、韓国の朴廷桓九段を破り、世界戦優勝を果たした。
持ち時間は1時間+秒読み30秒3回、中国ルール(コミ7目半)で行われた。
優勝は30万元(約450万円)、準優勝は15万元(約225万円)である。(参照元はこちら)
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【8月15日(木):準決勝の結果】
江維傑九段(中)―時越九段(中)
柁嘉熹九段(中)―朴廷桓九段(韓)

【8月15日(木):決勝戦の結果】
柁嘉熹九段(中)―江維傑九段(中)


【実戦譜:急戦の打開策】
黒番は江維傑九段、白番は柁嘉熹九段です。
白1の三々入りが常識となっており、星へカカる実戦例が極端に減少している。
黒2から8と大場へ走った時白9と右上の傷を強調するのがよく打たれる進行です。
素直に黒Aと守るのは白B以下と右辺に先着され、右上の厚みが活かしづらくなります。


そこで、黒10のツケで相手の出方を見るのが江維傑九段の用意した戦術でした。
状況に応じてAやBを使い分ける意図があり、白の対応も容易ではないところ。


実戦は白11から15と分断する進行を選択します。
ただし、黒16がAとBを見合いにする好手となり、白は戦いの主導権を中々奪えません。


白17と右上の守りを優先するのは当然の一手。
黒18で右辺への進出を止められますが、白19から23と連絡を断てば白戦えると見ています。
黒はAやBを見られており、白の追及を受け切るのが難しいように見えますが――、


黒24から30と連絡を図るのがうまい返し技でした。
次に黒Aと守られるのがあまりにも良い形なので、白としては追及せざるを得ません。


白31とコウにしますが、黒36に白Aと追及するのは白の負担が重く無理な仕掛けです。
よって、白はこれ以上コウを争えないため、右上の戦線を整理する方針になります。


白37に黒が受けると白のコウ材が増えるので、黒38と守るのは相場の進行。
互いに補強するワカレにですが、黒A以下と右辺を広げられるので若干黒良しに見えます。
しかし、実戦は黒が右辺に手を戻さなかったため、白がその隙を突いてペースを握りました。
結果、白中押し勝ち。

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