第9回世界囲棋巅峰対決ー1回戦

日本勢、世界の壁突破できず

8月14日に中国安徽省で「第9回世界囲棋巅峰対決」が開幕した。(参照元はこちら)
日本は井山裕太九段、芝野虎丸八段が出場したが、1回戦を突破できず無念の敗退となった。
なお、明日の午前に準決勝、午後に決勝戦が同所で行われる予定だ。
以下に本日の結果と明日の組合せをまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【8月14日(水):1回戦の結果】
時越九段(中)―井山裕太九段(日)
柁嘉熹九段(中)―朴永训九段(韓)
江維傑九段(中)―芝野虎丸八段(日)
朴廷桓九段(韓)―芈昱廷九段(中)

【8月15日(木):準決勝の組合せ】
時越九段(中)―江維傑九段(中)
柁嘉熹九段(中)―朴廷桓九段(韓)


【実戦譜1:簡明な整形術】

黒番は芈昱廷九段、白番は朴廷桓九段です。
黒1と左下の白に迫った瞬間、白2から4と形を整えにいったのが鋭い返し技。
▲と△の交換により、シチョウ関係が白良しになっているのがポイントです。


黒5、7と手を戻した時に、白8と冷静に応じるのが気づきづらい好手でした。
状況に応じてAやBを使い分けられるため、黒も受け方が悩ましいところです。


黒9と白10の交換を決めて、黒11から地を稼ぐ進行を選びます。
ただ、白は十分な形を得られたので、白16と大場に走れるのが白の自慢です。
黒は▲と迫ったにも関わらず、厳しく追及する手が続かないのでイマイチでしょう。
白8は打たれてみれば当然の一手ですが、緩んでいるように見えて中々打てないものです。
結果、白中押し勝ち。



【実戦譜2:鋭い反撃】
黒番は時越九段、白番は井山裕太九段です。
白1、3と手堅く左下の黒にプレッシャーをかけたのに対し、黒4と強く応じていきます。
続いて、白A以下と反撃するのは、黒のシチョウが良いので成立しません。


白5と受けるのは当然の一手です。
白9まで、左下の黒が重くなっており、白有利な戦いに見えますが――、


黒10から14と先手で傷を補強した後、黒16と下辺の攻めに回れば力関係が逆転しています。
▲と下辺の白に迫った手が活きており、戦いの流れは黒悪くないと言えるでしょう。
ただし、左下を固めた損失も小さくはなく、実際は互角に近い形勢のようです。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
やるべき事とやりたい事が多すぎて、どれから手をつければ良いのやら混乱中。
絞る方が効率良いのだろうけど、欲張って全てを掴もうとしているこの頃。

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