初段上達シリーズ(7)【布石の構想】

先を見据えた構想

上級者に近づくにつれて、少しずつ使える定石や手筋の数が増えていくはずです。
それを実戦でうまく活用できるか、これが主な有段者との壁と言えるでしょう。
今回のテーマでは先の構想を描ければ、何を目指すべきか見えてきます。


【テーマ図:先の構想を考える】
黒1の打ち込みに白2と鉄柱で受けられた局面です。
右上の黒をどう処理すべきか、白の対応を想定して次の一手を見つけてください。
ヒントは「白に右上隅へ入られた時の形」を考えることです。



【正解図:大きく構える】
黒1のトビが先の展開を想定した好手でした。
続いて、白Aに入られてサバかれるように見えますが――、


白2には黒3から11と形を決めてから、黒13と中央の主導権を握ります。
Aの打ち込みかBの大場へ走れることができるので、黒有望な展開に導けます。
右上の黒石の働きがのびのびとしており、効率の良い石運びと言えるでしょう。


【参考図:黒有利な戦い】
前図の進行を避けるため、白2と戦う進行も想定されます。
ただ、これには黒3、5で右方を攻めながらAの打ち込みを狙えるので黒十分です。



【失敗図:幅が狭い布陣】
黒1と手堅く打つのは白2と素直に三々へ入られても黒不満です。
白12まで右上の構えの幅が狭いため、石の働きが悪い形になってしまいます。
黒Aなど戦うことはできますが、なるべく効率の悪い石運びは避けたいところです。

「編集後記」
これは少しでも石の効率を高める想定をする際、よく使われる考え方です。
ある程度の定石や手筋を覚えると、こうした応用を求められるのでぜひ習得したいところ。

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