第6回国手山脈世界プロ最強戦―三日目

陳耀燁九段が個人戦優勝

8月5日に韓国で「第6回国手山脈世界プロ最強戦」の三日目が行われた。(こちらを参照)
個人戦は中国の陳耀燁九段、ペア碁戦は台湾の俞俐均二段・王立誠九段ペアが優勝した。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【8月5日(月):決勝戦の結果】
<個人戦>陳耀燁九段(中)―廖元赫七段(中)
<ペア碁戦>俞俐均二段・王立誠九段(台)―高星四段・俞斌九段(中)

優勝した陳耀燁九段がインタビューの一部でこう述べている。
「AIはそれぞれ異なる評価をしており、人それぞれで向き不向きがあると思います。また、(現在はAIの手法が流行しているが)AIは人間の成長を制限するものでないと思います」
これからは人間とAIが長所が調和した技術を見出せるかが、今後重要になる要素のようだ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々定石の新手法】
黒番は廖元赫七段、白番は陳耀燁九段です。
白2、4と受けるのは黒5とツケられるため、深く研究する必要があります。
続いて、白Aと穏やかな進行を選ぶと黒B以下で黒の意図する展開になるので――、


白6と強く受けて左上の死活を睨んでいくのは当然の態度。
黒7から11と外周の傷を突くまでは一本道ですが、ここで白12のサガリが珍しい手法でした。
なぜなら、白12でAと打つ方が弾力ある形になると考えられてきたからです。


黒13とAの切りを見た手なので、白14など受けるは仕方ないところ。
黒17に白Bと抵抗するのは黒Cでほぼ逃げられないため、白が取られですが――、


白18以下、外周を厚くするのが陳耀燁九段の構想でした。
先遠い話ですが、白A、黒B、白Cの狙いがあるため、白D辺りが利く可能性があります。
この簡明策が評価されれば、今後この形が打たれるようになるかもしれません。
結果、白中押し勝ち。

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