第6回国手山脈世界プロ最強戦―初日

山下が朴廷桓を撃破!

8月3日に韓国で「第6回国手山脈世界プロ最強戦」が開幕した。(こちらを参照)
主要なイベントは個人戦とペア碁戦に分かれ、日中韓台の4カ国で優勝の栄冠を競う。
個人戦では日本の山下敬吾九段が韓国の第一人者である朴廷桓九段に勝利した。
優勝賞金は5000ウォン(約438万円)、準優勝は1500ウォン(約131万円)だ。
なお、持ち時間は各30分+秒読み40秒3回のコミ6目半で行われた。
以下に本日の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者)

【8月3日(土):1回戦の結果】
<個人戦>
山下敬吾九段(日)―朴廷桓九段(韓)
陳耀燁九段(中)―李昌鎬九段(韓)
廖元赫七段(中)―李志賢九段(韓)
李東勲九段(韓)―范廷鈺九段(中)
申旻埈九段(韓)―王元均九段(台)
申眞諝九段(韓)―許皓鋐六段(台)
卞相壹九段(韓)―井山裕太九段(日)
金志錫九段(韓)―村川大介九段(日)
<ペア碁戦>
俞俐均二段・王立誠九段(台)―許瑞玹初段・劉昌赫九段(韓)
高星四段・俞斌九段(中)―辻華初段・山田規三生九段(日)

【8月4日(日):2回戦の組合せ】
<個人戦>
山下敬吾九段(日)―陳耀燁九段(中)
李東勳九段(韓)―廖元赫七段(中)
申旻埈九段(韓)―卞相壹九段(韓)
申眞諝九段(韓)―金志錫九段(韓)

日本の山下九段は力で圧倒する剛腕タイプの打ち手である。
実力が高くなるにつれてサバキの技術などが上がり、多くの強者はシノギを好む傾向にある。
それだけに世界トップ棋士にも通じる攻めを磨き上げた山下九段は稀有な棋士と言える。
この調子で本棋戦優勝を果たし、悲願である世界戦優勝の吉報を持ち帰ってほしいところ。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:積極的な序盤】
黒番は李東勲九段、白番は范廷鈺九段です。
白2のハサミに黒3のツケから仕掛けたのが面白い手法です。
相手の出方を見て、黒AやBを使い分けようとする意図があり白も受け方が悩ましい。


白4と穏やかに受けても、黒5から7と執拗に働きかけていきます。
右下の黒模様拡大を防ぐため、白8とハネた時に黒9と切って戦端が開かれます。
左右に黒が控えているので、黒が戦えると主張しているようです。


白10と強く応じるのは当然の態度。
しかし、黒11に白12以下と脱出を図っても、黒19と押さえ込まれて白ツライ展開です。
中央の黒二子を取れる訳でもなく、白は弱い石を抱える進行となっています。


白21から25と左下へ手を戻しますが、黒26と下辺の白を攻めれば黒悪くない戦いです。
積極的に仕掛けた作戦が功を奏し、序盤から黒が主導権を握る流れとなりました。
結果、黒中押し勝ち。



【参考図:足早な展開】
白1のノビが無難ですが、黒2から10と左下隅で地を稼げば互角に近い形勢のようです。
黒はAかBの何れかを打てるので、右下の黒陣を固めたのが大きいと主張しています。

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