プロ棋士vs囲碁AI二番勝負(2)

驚異的な成長スピード

7月19日にAbemaTVで「プロ棋士vs囲碁AI二番勝負」の第2局が行われた。
タイトル獲得経験者の芝野虎丸七段とGLOBIS-AQZの強化学習5日目バージョンが対決した。
芝野七段は序盤で互角の形勢を保つも、AQZの追撃をかわし切れず白3目半負けとなった。
持時間は各30分+1手毎に30秒加算されるフィッシャー方式、日本ルールで行われた。

前回に続き、AQZはコウ争いの発生により勝率の変動が大きかったようだ。
しかし、中盤以降は弱い石を作ることなく盤石な収束を見せ、隙を見せない強さを示した。
わずか5日目にして人間の域を超えた強さとなっており、どこまで成長するか底が見えない。
8月に中国で行われる世界囲碁AI大会でどのような結果を残すのか、期待が膨らむ。


【ハイライト図:柔軟な発想の応酬】
黒番はGLOBIS-AQZ、白番は芝野虎丸七段です。
白1に黒Aと逃げ出すのは普通の発想ですが、ここで黒2と下辺の模様化を防いだのが柔軟。
単純に黒二子を制しては足が遅い、かと言って放置するのは逃げ出しが厳しくなる。
白が困ったように思える局面で、芝野七段は非凡な石運びでこの局面を凌ぎます。


この局面で、白3と上から利かしにいったのが面白い発想です。
黒4には白5と▲の二子を大きく飲み込む態勢を築くことに成功しています。
この進行は他の囲碁AIと候補手が一致しており、序盤は完成度の高い石運びでした。
AQZに敗れはしましたが、芝野七段の才気を見せた一局と言えるのでないでしょうか。

「編集後記」
明日に男女の甲級リーグの記事をまとめる予定です。
今週もまだまだ忙しいので、軽くまとめていきたいと思います。

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