プロ棋士vs囲碁AI二番勝負(1)

驚異的な成長スピード

7月10日にAbemaTVで「プロ棋士vs囲碁AI二番勝負」の第1局が行われた。
対戦カードは最年少で入段した仲邑菫初段(10)とGLOBIS-AQZの強化学習1日目バージョン。
中盤戦で難解な戦いになるも、AQZは大きなミスを出すことなく黒中押し勝ちを収めた。
持時間は各10分+1手毎に30秒加算されるフィッシャー方式、日本ルールで行われた。
なお、7月19日の第2局は芝野虎丸七段と強化学習5日目バージョンと対決する。

強化学習を始めて1日目のものでも相当な実力を有しており、成長速度の速さを証明した。
「コウが発生した局面で、評価値の推移が安定しないところがあった」と開発者の山口祐氏。
長所と短所の両方が見られる結果となり、今回の試みにより見えてきたものがあったようだ。
※GLOBIS-AQZプロジェクトについてはこちらを参照ください。


【ハイライト図:独特な中央感覚】
黒番はGLOBIS-AQZ、白番は仲邑菫初段です。
AQZは戦いを積極的に仕掛ける棋風で、囲碁AIでは珍しく黒番を得意とする傾向だという。
ただ、本局は黒1、3と二手をかけて右辺の白模様拡大を制限する独特な打ち回しを見せた。
各所で黒は実利を稼いでおり、制空権を握れば、悪くないとAQZは判断している。
緩急自在な打ち筋であり、成長した姿はどのようなものか期待が高まります。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
今回の試みで、囲碁AIは短期間の強化学習で棋士レベルの実力を有することを示しました。
日数を費やした時にどれほど強くなっているのか、注目していきます。

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