第24回三星火災杯世界囲碁マスターズ統合予選―2回戦(1)

シニア枠で快進撃!

7月1日に韓国で「第24回三星火災杯世界囲碁マスターズ」の統合予選2回戦が行われた。
日本棋士は21名が参戦し、9勝12敗で以前よりも多くの棋士が3回戦進出する形となった。
特にシニア枠は全勝する進撃を見せており、本戦入りへの期待が大いに膨らんだ。
以下に本日の日本棋士の結果をまとめたので参照ください。(左側が勝者、全成績はこちら)

【7月1日(月):2回戦の結果】
柳時熏九段(日)
―黃元俊九段(韓)
趙善津九段(日)―車修權七段(韓)
石田篤司九段(日)―鄭大相九段(韓)
大矢浩一九段(日)―金俊永六段(韓)
中野寛也九段(日)―張秀英九段(韓)
小池芳弘四段(日)―朴鎭鍈三段(韓)
藤沢里菜四段(日)―俞俐均二段(台)
青木裕孝初段(日)―汪濤六段(中)
辻華初段(日)―李度弦初段(韓)
尹燦熙八段(韓)―田中康湧初段(日)
全瑛圭七段(韓)―大谷直輝三段(日)
李元道七段(韓)―坂井嵩司初段(日)
姜昇旼六段(韓)―大西研也三段(日)
金旻奭初段(韓)―関航太郎二段(日)
許瑞玹初段(韓)―羽根彩夏初段(日)
韓雄奎六段(韓)―沼舘沙輝哉六段(日)
鄔光亞七段(中)―芝野虎丸七段(日)
廖行文六段(中)―安達利昌六段(日)
高星四段(中)―上野愛咲美二段(日)
王元均九段(台)―鳥井裕太二段(日)
林君諺八段(台)―村本渉二段(日)

2回戦の前半、中国棋士は32勝13敗(6敗は中国棋士同士)と圧倒的な結果を残している。
この成績は他国を寄せ付けない好成績で、中国の層の厚さを示していると言ってよいだろう。
日本がこの壁を抜けるには避けて通れない関門、本大会で突破できるだろうか。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:進化する定石】

黒番は儲可兒初段、白番は崔精九段です。
黒2のハサミに白3、5と対抗していくのが現代的な定石。
右下の白は弱い石でないと見られており、最近は真正面から戦う実戦例が増えています。


黒6と地を稼ぎながら右辺の白に圧力をかけた瞬間、白7と応じるのが面白い手法でした。
右下の黒に働きかけつつ、右辺の黒を弱体化させるのが白の意図する進行です。


実戦は黒8、10と右下を固める進行を選択します。
それには白11から15と外周を厚くして、自陣を整備していい加減なワカレとなりました。
▲が厚い石の方向へ向かっているのが気になるため、若干白良しなのかもしれません。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
日本はシニア枠で圧倒的な力を見せて、枠抜けへ大きく近づきました。
本戦に一人でも多く参戦すれば、シード枠の棋士にとっても心強いはず。
まだまだ統合予選は始まったばかりですが、世界に日本の力を示してほしいですね。

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