第24回LG杯朝鮮日報棋王戦本戦ー16強戦

日本の井山、16強戦突破できず

5月29日に韓国で「第24回LG杯朝鮮日報棋王戦」の本戦16強戦が行われた。(参照元URL)
日本の井山裕太九段が出場するも、中国の柯潔九段に逆転を許し無念の敗退となった。
なお、本戦8強戦、準決勝は10月28、30日に韓国で行われる予定だ。
以下に本日の結果と16強戦の組合せをまとめたの参照ください。(左側が勝者)

【5月28日(火):16強戦の組合せ】
柯潔九段(中)―井山裕太九段(日)
許嘉陽八段(中)―檀嘯九段(中)
彭立嶢六段(中)―崔精九段(韓)
陳耀燁九段(中)―趙晨宇七段(中)
陶欣然七段(中)―卞相壹九段(韓)
朴廷桓九段(韓)―党毅飛九段(中)
申眞諝九段(韓)―羋昱廷九段(中)
金志錫九段(韓)―屠曉宇五段(中)

【10月28日(月):8強戦の組合せ】
柯潔九段(中)―陳耀燁九段(中)
許嘉陽八段(中)―申眞諝九段(韓)
陶欣然七段(中)―金志錫九段(韓)
彭立嶢六段(中)―朴廷桓九段(韓)

中韓戦では韓国が3勝2敗と勝ち越しており、韓国が意地を見せる結果となった。
8強入りを果たした3名は世界戦優勝クラスであり、本棋戦は大いに期待できる組合せだ。
10月に行われる8強戦で、韓国が中国の勢いを止められるのか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜:三々定石の周辺】
黒番は崔精九段、白番は彭立嶢六段です。
黒2、4の受け方は白5のツケを誘発するため、難しい変化に進む可能性が高いです。
▲に配石されている場合、この戦型特有の進行もあり深い研究が要求されます。


黒6と右下の白に圧力をかけるのは当然の一手。
白7から15と外周の傷を突いた後、黒Aのハネなら大流行の難解形に突き進みます。
しかし、崔精九段は比較的穏やかな進行を選択し、定石後の戦いに望みを託します。


黒16と素直に断点を守る進行を選びます。
白17で右下の黒は飲み込まれても、黒28まで外周の白を攻めれば黒悪くないと見ています。
この定石では中央の競り合いが焦点となるため、原型から50手以上想定する必要があります。


黒30と右辺を守った瞬間、白31のツケが囲碁AIが示す答えです。
続いて、黒Aの受けは白Bと中央の主導権を奪われて、白の実利が活きる展開になります。


黒32、34と厳しく追及していくも、白二子を捨て石に白35から39と整形するのが柔軟。
白は右下で地を稼いでおり、中央の勢力圏争いで遅れを取らなければ白良しの形勢です。


黒40と白二子を取っても、白41から43で中央がほぼ安定できたのが大きな戦果です。
手番を得た白は、白45と大場にれば白の地が活きるので若干白打ちやすい形勢。
最近の三々定石は局面全体に発展することが多く、中盤以降の研究も求められます。
結果、白中押し勝ち。

「編集後記」
最近の井山先生は囲碁AIの手法を積極的に取り入れている感じがしますね。
結果は残念なものとなりましたが、碁の打ち方が変わっているような印象を受けました。

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