第4回夢百合杯世界オープン戦統合予選―5日目

日本、統合予選突破ならず

5月24日に中国で「第4回夢百合杯世界オープン戦」の5日目が行われた。(参考元URL
統合予選決勝に日本の牛栄子二段が出場するも、韓国の金多瑛三段に破れ無念の敗退。
予選突破は中国37名となっており、他国を寄せ付けない圧倒的な実力を示した。
なお、本戦32強戦と16強戦は10月9、11、13日に中国で行われる予定だ。
以下にシード選手と予選通過者をまとめたので参照ください。(左側が勝者、対戦表はこちら)

【本戦出場者リスト】
<シード選手>
中国:柯潔九段、陳耀燁九段、楊鼎新九段、范廷鈺九段、辜梓豪九段
韓国:朴廷桓九段、朴永訓九段、金志錫九段、申眞諝九段、卞相壹九段
日本:村川大介九段、一力遼八段、六浦雄太七段
台湾:王元均九段
北米:江鳴久七段、劉志遠初段
欧州:Ilya Shikshin三段、Artem Kachanovskyi二段
ワイルドカード:古力九段(中)、仲邑菫初段(日)
<予選通過者>
中国(37名):羋昱廷九段、党毅飛九段、謝爾豪九段、時越九段、檀嘯九段、江維傑九段、
李欽誠九段、許嘉陽八段、李軒豪七段、陶欣然七段、范胤七段、謝科七段、鄔光亞七段、
童夢成七段、伊凌濤七段、陳梓健七段、廖元赫七段、丁浩六段、張濤六段、古霊益六段、
黄云嵩六段、孟泰齡六段、何語涵六段、彭立嶢六段、王澤錦六段、李維清六段、於之瑩六段、
屠曉宇五段、李翔宇五段、陳昱森五段、劉兆哲五段、佟禹林四段、李成森四段、楊一四段、
周泓余四段、王瑋四段、呂立言二段
韓国(3名):申旻埈九段、呉侑珍六段、金多瑛三段
<アマ枠予選突破者>
中国(3名):馬天放、周振宇、趙炎
韓国(1名):白現宇

予選突破者は中国40名、韓国4名と中国が蹂躙する結果となった。
過去にここまで圧倒的な成績はなく、今まで以上に中国の勢いが増しているようだ。
しかし、前回大会は韓国同士の決勝戦となっており、本戦ではどうなるかわからない。
10月の本戦で各国が中国の壁を打ち破ることができるのか、注目していきたい。
さて、対局を振り返っていきます。


【実戦譜1:三々の難解定石】
黒番は江維傑九段、白番は偰玹準五段です。
黒2、4の受けに対して、最近は白5と強く応じる実戦例がよく見られる。
難解定石に進むため、研究量の多さが勝敗に直結すると言っても過言ではありません。


黒6から白17まで、現代を代表する難解定石として現れる手順です。
30手以上の複雑な変化が多数存在するので、この定石に進むのは怖い意味もあります。
ただ、江維傑九段はこの布石の定石進行を多く打たれており得意としているかもしれません。


黒18から22と白に迫っていくのが、江維傑九段が好む戦型の一つ。
この定石を打つ場合、▲のシマリの向きなど配石が重要になるので事前工作をしたいです。
しっかり準備することで、始めて威力が発揮される定石と言えるでしょう。


白23から27は右上の黒四子をわかりやすく飲み込む意図です。
黒36まで、部分的に黒は立派な厚みを築けましたが、白37に先着されたので互角に近い進行。
中盤以降の戦いが難しい碁となるため、お互いに力が強くないと打ち切れない展開でしょう。
結果、黒中押し勝ち。



【実戦譜2:気合いの反発】
黒番が申旻埈九段、白番が孫騰宇七段です。
白2の両カカリに受けず、黒3から5と気合で反発していく進行を選択。
黒Aなど手残りであり、下辺を厚くしながら白に圧力をかけた黒の利が大きいと見ています。


白6は右下を補強しながら右辺に白陣を築く好点。
黒7から15と生きを許しても、白16まで右辺と上辺に模様を築けば白悪くなさそうです。
お互いに我が道を突き通す人間らしい呼吸である石運びですね。
結果、黒中押し勝ち。

「編集後記」
週末まで乗り切ってようやく一段落といったところです。
記事の更新速度が元に戻ったら、動画作成やその他のことにも力を注いでいこうと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする