初段上達シリーズ(5)【打ち込み対処法5】

基本的な咎め方

弱い石がある局面で打ち込むのは、多くの場合は厳しい戦いを強いられます。
ただし、咎め方が分からなかったり、余計なことをすると逆に好手に転じてしまいます。
このシリーズで、基本的な咎め方を知れば、様々な局面で応用できるようになるはずです。


【テーマ図(黒番):三々入りの対処】
白1の三々入りは実戦でよく現れる打ち込みの一つです。
状況に応じて手を変える必要があり、有段者でもその対応に悩まされることがあります。
現局面では白も強い石ではないため、どう打つべきか見えてくるでしょう。



【正解図:大局的な打ち回し】
黒1と右辺の連絡を割くのが好手です。
白2から6と隅に食い込まれますが、構わず、黒7と外周を厚くしていきます。


白16まで、三々に入られた場合の定型で白の実利が大きく見えるかもしれません。
しかし、白は右辺の弱い石を放置しており、これから借金を支払わなければなりません。


黒17、19と右辺の白へ厳しく圧力をかけていきます。
白20の後に攻めるのも有力ですが、ここでは黒21と模様を広げる堅実策を示します。
右辺の厚みを呼応して、右上一帯の模様が広がり黒十分な局面と言えるでしょう。
今回のように、部分的に対処するのでなく、全局を使うのがコツです。



【失敗図:堅い受けだが・・・】
黒1の受けは大抵の局面で悪いとされています。
白石がAやBにくると白Cと大きく削る手が生じるため、右辺の白が見た目以上に強いです。
弱い石がない白としては、白4と大場に回れるので、黒が出遅れた格好となります。



【参考図:しっかり守る大切さ】
白1と守るのは足が遅いようですが、右辺の憂いをなくす急場です。
弱い石が丁寧になくすことで、白AやBを容易に狙える局面にできるので白悪くないです。
守ることが相手の薄みを突く「攻め」に働くことは、現局面に関わらず多く存在します。

「編集後記」
攻めと同じように、守る時も複数の狙いや意味を持たせるとより高度な打ち方へ進化します。
今回のテーマでは咎め方と同時に、守る大切さも伝われば幸いです。

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